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【訃報】モンキー・パンチさんが死去 『ルパン三世』など

漫画家のモンキー・パンチ(本名:加藤一彦)さんが4月11日、肺炎のため死去しました。81歳。北海道厚岸郡浜中町出身。本人の意向により、葬儀は近親者のみで執り行われました。後日、偲ぶ会が開催される予定。

 
モンキー・パンチさんは、1937年生まれ。高校卒業後に上京し、1965年にマンガ誌『漫画ストーリー』(双葉社)に掲載された「プレイボーイ入門」でメジャーデビュー。

1967年8月よりマンガ誌『漫画アクション』(双葉社)にて「モンキー・パンチ」名義で『ルパン三世』の連載を開始。ちなみに、ペンネームの「モンキー・パンチ」の由来は、『週刊漫画アクション』初代編集長の故・清水文人さんの命名と言われています。

『ルパン三世』は人気を博し、1971年にはテレビアニメが放送開始。以後、現在に至るまTVアニメ版、劇場アニメ版、実写版など多数制作されており、5月31日からはアニメ映画『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』が公開され予定です。

なお、モンキー・パンチさんは1996年の映画『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』ではアニメーション監督を務めています。また、1979年に公開された劇場版第2作の『ルパン三世 カリオストロの城』は、宮崎駿さんの映画初監督作品となっています。

 
2003年には東京工科大学大学院メディア学研究科メディア学専攻修士課程に入学し、2005年に修了。デジタルマンガ協会を発足し、会長も務めました。

大手前大学での講義風景

大手前大学での講義風景

2005年、大手前大学では、当時の人文科学部美術学科を人文科学部メディア・芸術学科に改組し、モンキー・パンチさんを同学科マンガ・アニメーションコースの教授に招聘。2012年より同大学メディア・芸術学部マンガ制作専攻の客員教授、2019年4月より名誉教授に。

 
なお、モンキー・パンチさんの追悼企画として、4月19日には日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』でアニメ『ルパン三世』の劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間』が放送されます。

 

ルパン三世 単行本未収録作品集 (アクションコミックス)
ルパン三世誕生50周年を記念して、双葉文庫『ルパン三世』『新・ルパン三世』に収録されていない、幻の『ルパン三世』を収録した初の単行本です。※一部、出版物より直接製版しているため、読みにくい箇所がございます。ご了承下さい。

 
【関連】
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