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「負け犬」という名の漫画『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』 「ルパン三世」誕生前夜から青年漫画誌黎明期の葛藤や興奮を描く

『ルーザーズ』第2巻 表紙

『ルーザーズ』第2巻 表紙

ドキュメント漫画の第一人者・吉本浩二さんによるコミック『ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~』(双葉社/アクションコミックス)の第2巻が、12月末に発売されました。

本作は、当時を知る人々への徹底した取材と漫画愛から紡ぎ出された熱き『漫画アクション』創刊秘話です。『このマンガがすごい!2019』(宝島社)では、オトコ編の第7位にランクインし、知る人ぞ知る作品だった本作が、じわじわと注目を集め始めています。

 

『ルパン三世』誕生前夜から青年漫画誌の創刊までを描く、熱きドキュメント漫画!

双葉社 社屋 (C)吉本浩二/双葉社

双葉社 社屋 (C)吉本浩二/双葉社

半世紀前――
東京の人々の足を都電が多く担っていた頃――
外堀沿いに「双葉社」という木造2階建ての小さな出版社があった……

(C)吉本浩二/双葉社

(C)吉本浩二/双葉社

1965年、漫画がまだ子供のものだった時代、新しい漫画を生み出そうともがく男たちがいた――
『漫画ストーリー』編集長の清水文人は、一冊の同人誌をゴミ箱から拾いあげる。
発行人の名前は加藤一彦。後のモンキー・パンチである――

 
1967年7月に日本初の週刊青年漫画誌として誕生した『漫画アクション』は、後に『ルパン三世』『子連れ狼』『じゃりン子チエ』『クレヨンしんちゃん』などの作品を輩出します。

その歴史を紐解くとともに、初代編集長である清水文人さんを始め、編集部や漫画家たちの戦いにスポットを当てた本作。

最新第2巻では、モンキー・パンチさんに続く若い柱として登場した吉元正(後のバロン吉元)さんも登場、『漫画アクション』の創刊に向け動き出す人々の姿を描いています。

(C)吉本浩二/双葉社

(C)吉本浩二/双葉社

★『ルーザーズ』特設サイト:https://www.futabasha.co.jp/introduction/2018/losers/
★日刊大衆 『ルーザーズ』書評:https://taishu.jp/articles/-/62642

(C)吉本浩二/双葉社

(C)吉本浩二/双葉社

 

吉本浩二さん プロフィール

吉本浩二さんは、富山県出身。『ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~』は「このマンガがすごい!2012」オトコ編で1位を獲得。

代表作に『淋しいのはアンタだけじゃない』、『日本をゆっくり走ってみたよ』、『さんてつ‐三陸鉄道 大震災の記録‐』、『昭和の中坊』シリーズなど。

 

ルーザーズ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~(1) (アクションコミックス)
1967年7月、日本初の週刊青年マンガ誌「漫画アクション」が誕生――
その約2年前、後の初代編集長である清水文人は、「漫画ストーリー」編集長として新しい漫画を世に送り出そうと悩んでいた。
そんな中、ゴミ箱から拾い上げた一冊の同人誌「マニア」に“何か”を感じる。
徹底した取材と漫画への愛情から紡ぎだされる「漫画アクション」創刊秘話!

 
ルーザーズ~日本初の週刊青年誌の誕生~(2) (アクションコミックス)
1967年初頭、「漫画ストーリー」編集長の清水文人は、それまでにない青年向けの新しい漫画を世に送り出そうと悩んでいた。モンキー・パンチと吉元正という2人の若い柱が揃い、文人は増刊号を出すために動き出す。その名は「アクション」――。徹底した取材と漫画への愛情から紡ぎだされる「漫画アクション」創刊秘話、第2弾!

 
【関連】
吉本浩二「ルーザーズ ~日本初の週刊青年漫画誌の誕生~」| 双葉社

 


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