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『文學界』6月号は島尾敏雄さん・島尾ミホさん特集 満島ひかりさんの詩も掲載

5月6日発売の『文學界2017年6月号』は、『死の棘』などで知られ、2017年に生誕100年を迎えた作家・島尾敏雄さんと没後10年となる妻・島尾ミホさんを特集。

梯久美子さんと三浦しをんさんの対談や、島尾さん夫妻の孫であるしまおまほさんのエッセイ、島尾敏雄さんと島尾ミホさんの出会いを描く映画『海辺の生と死』(今年7月公開)に主演する女優・満島ひかりさんへのロングインタビューなどを収録しています。

 
また、巻頭には満島ひかりさんが映画『海辺の生と死』に寄せた書き下ろしの詩「いちばんだけのしりとり」も見開き2ページにわたって掲載されています。満島さんの作品が文芸誌に掲載されるのは初。

 
産経新聞の報道によると「鹿児島の奄美の島を舞台にしたこの映画にちなんだ文章を編集部に依頼され、自作の詩を寄せた」とのことで、

はだしで駈ける珊瑚のみち/血の滲むすました柔らかな肌/だんだんと原始にかえってゆく/崩れおちそうな隠れがと/とろけるゆるやかな海のぬるみ

と、書き起こされた詩は、行末の音が次の行頭の音へと連なる「しりとり」形式となっています。

「流木の上で哭く鳥」「八月踊り」など、奄美を想起させる言葉もちりばめられており、『文學界』の武藤旬編集長は「沖縄出身の満島さんの遠いルーツは奄美にある。詩の中にも、奄美ならではの自然と人間が一体となるような感覚や島唄のようなリズム感があり、とても印象深い」とコメント。

 

文學界2017年6月号
▼特集1 島尾敏雄・ミホ―「神話」を超えて
梯久美子×三浦しをん 「書き合う夫婦」の修羅と愛
満島ひかり巻頭詩 いちばんだけのしりとり インタビュー ルーツ・奄美での「神女」体験
しまおまほ ジッタンとマンマー
▼特集2 松浦理英子 作家は危うきに遊ぶ
松浦理英子×津村記久子 マイナーな共同体のロマンス
『最愛の子ども』論 蓮實重彦・いとうせいこう・村田沙耶香 全著作解題 江南亜美子
▼新連載小説 島田雅彦「不死男」
▼創作 荻野アンナ「猫じゃ」 鈴木善徳「天使の断面」ほか

 
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