本屋のない町に、初めての本屋を――。ブッカー賞作家が贈る“本”をめぐるストーリー『ブックショップ』刊行 スペイン・ゴヤ賞主要3部門受賞の映画原作
英国を代表するブッカー賞作家・ペネロピ・フィッツジェラルドさんの小説『ブックショップ』(訳:山本やよいさん)が、ハーパーコリンズ・ジャパンより3月1日に刊行されます。
本書は、イギリスの海辺町に初めての本屋を開くべく奮闘する一人の女性を描き、スペイン・ゴヤ賞主要3部門を受賞した映画『マイ・ブックショップ』(3月9日より全国順次ロードショー)の原作。本屋開業を阻む保守的な権力者との闘いで儚く、厳しい現実を突きつけられながらも“本や人との大切な出会い”に改めて気づかされる物語です。
『ブックショップ』あらすじ
【あらすじ】
誰の人生にも、本を――
ブッカー賞受賞作家による映画原作
本屋のない海辺の小さな町。
そこに初めての書店を開くのが、彼女の夢だった。
1959年英国。フローレンスには夢があった。それはこの海辺の町に本屋を開くこと。しかし時代はまだ事業を始めようとする女性に優しくなく、住人や町の権力者からは反対の声が。
それでも本への情熱を胸に、フローレンスはついに〈オールド・ハウス書店〉を開店させる――。人と本との、心揺さぶる物語。
ペネロピ・フィッツジェラルドさん プロフィール
著者のペネロピ・フィッツジェラルドさんは、1916年12月17日、イギリス生まれ。英国文学界の代表的作家。9作ある長編小説のうち、本書“The Bookshop”をはじめとする3作が権威あるブッカー賞にノミネートされ、『テムズ河の人々』(晶文社)で1979年に受賞を果たした。
その他にも受賞歴多数。執筆を始めたのは60歳近くになってからで、それまではソマービル大学を卒業したあとBBCで文学誌の編集をし、多くの学校で演劇の教鞭を執っていた。2000年4月に83歳でこの世を去る。
映画『マイ・ブックショップ』について
【映画情報】 ※敬称略
1950年代のイギリス。書店が1軒もなかった町に、本屋を開こうとした女性の物語。
英ブッカー賞受賞作家の原作×『死ぬまでにしたい10のこと』のイザベル・コイシェ監督×ビル・ナイら実力派キャストで映画化した話題作。3月9日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー。
■監督&脚本:イザベル・コイシェ
■出演:エミリー・モーティマー、ビル・ナイ、パトリシア・クラークソン
■原作:『ブックショップ』ペネロピ・フィッツジェラルド(ハーパーコリンズ・ジャパン)
◎原題:The Bookshop
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▼『マイ・ブックショップ』2019年3月9日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー