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『東大生の本棚』西岡壱誠さん×本TUBE 東大生は何を読んで「東大生」になったのか?

『東大生の本棚』西岡壱誠さん×本TUBE 東大生は何を読んで「東大生」になったのか?

『東大生の本棚』西岡壱誠さん×本TUBE 東大生は何を読んで「東大生」になったのか?

西岡壱誠さんの新刊『東大生の本棚』(日本能率協会マネジメントセンター)が刊行されたことを記念し、旭屋書店が運営する”1億人の本と本屋の動画投稿サイト”「本TUBE」が著者インタビューを行いました。

 

東大生は何を読んで「東大生」になったのか?本棚を覗いてみよう

西岡壱誠さんの新刊『東大生の本棚』(日本能率協会マネジメントセンター)が11月10日に発売されました。

本作は、東大生100人へのアンケートでわかった勉強&仕事に役立つ読書習慣&ブックガイド。著者の西岡さんは、東大輩出者ゼロの無名校においてビリ(元偏差値35)でしたが、2浪し、崖っぷちの状況で「読解力」と「思考力」を鍛えた結果、東大模試第4位になり、晴れて東大に合格したという現役の“東京大学3年生”です。

東大書評誌『ひろば』の編集長のほか、家庭教師としても活動中。本書では、東大でも有数の本好きと言える著者が紐解く、東大生の「読解力」と「思考力」を育てた本の読み方・選び方をまとめています。

東大生は、何を読んで「東大生」になったのか……、この一冊で解明されます。

 
<本TUBE編集部×西岡壱誠さんインタビュー>

―――――――――――――――――――――

――ラノベとかマンガもけっこう読むんだなと、ビックリしました。

古典的なものを好きっていう人もいるんですけど、そっちを読んでいるから頭いいとかそういうことではないんですよ。実は、どちらにも共通する部分があったりします。ただ、古典作品になると、文学部の人が読んでいる場合が多いので、今回のアンケートではそんなに数が出てこなかったんです。ちなみに、源氏物語は原書がおもしろいです。僕も、簡略化されている本を読んだ上で、原書を読んだんですけど、やっぱりおもしろかった。だけど、東大生だって初めからすごい難しい本を読めないんですよ。そこに一歩ハードルを登れるような本とかもあったりして、今回はそういう本も全部解説したという感じです。

 
――親目線というか、教育者目線でかなり読めるかなって思って

親目線っていうのはすごく気にしましたね。「一体あいつらは何を読んで東大生になったんだ?」みたいな…。現に、東大生は色々とおもしろい本を知っています。読んできたから東大に入れたかというのはよく分からないですけど、知的にやっぱりおもしろいというような一冊を持っていたりします。

 
――どうしたら本好きになるんでしょうか?

それはやはり、「周りに本好きな誰かがいるかどうか」です。父親と息子とかだと、距離が詰めづらい時期とかもあるんですけど、そういう時期に、父親が息子に毎週一冊を選んで、机の上に置いておく。自分が好きな本を渡せばいいんですよ。身近な人に「この本めちゃくちゃおもしろかった」って言われたら、絶対に、読む気になるんですよ。

 
――(紹介されていた)『キノの旅』買っちゃいましたよ。

いいですよね、あれ。すごい読みやすい。小学生から、でも大人が読んでもおもしろいって思える要素がある。

 
――ラノベっていうカテゴリーなんですけどライトじゃないですよね。

この作品を、スウィフトのガリバー旅行記を語るようなテンションで語る東大生もいますよ(笑)。

 
――最近読んでおもしろかった本はありますか?

ここで紹介しているのだと『やがて君になる』。“百合”の要素があるマンガなんですけど、感情がキレイに描かれています。マンガって表現方法が多彩なんですよね。背景も書けるし、コマ割りや台詞のフォントとかでも、自分の心情が表せたりする。一種の芸術ですよね、ここまでくると。あとはやっぱり『3月のライオン』。心理描写が本当にすごいし、言葉も文学的で、それにマッチした絵が描かれている。そして、最近読んだ中で文学的だなって思ったのは『春の呪い』っていうマンガですね。

 
――少し本の中にも出ていましたね。

独白がとてもキレイなんですよ。「日本語としてありえないくらいキレイだよね!」っていうのを、東大生でみんなで話したりして。マンガ×文学の価値っていうのは、ここにあるんだろうなって思いました。

 
――現役東大生が読んできた本、つまりこれからの未来を担う人達がオススメする本。世の中の知のトレンドを知るためにも、ぜひ手にとっていただきたい一冊です。

※本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山となっています。完全版が見たい方は、http://www.hon-tube.com/p/movie.php?movieid=2775 をご覧ください。

 

西岡壱誠さん プロフィール

西岡壱誠さんは、東京大学3年生。歴代東大合格者ゼロの無名校のビリ(元偏差値35)だったが、東大受験を決意。2浪が決まった状況から、「読解力」と「思考力」を鍛えた結果、みるみる成績が向上。東大模試全国4位を獲得したことも。

東大合格後は、東大で40年以上の歴史を持つ書評誌『ひろば』の編集長を務めるほか、家庭教師としても活動。また、人気マンガ『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行う「ドラゴン桜2東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務め、受験や学習全般に関してさまざまな調査・情報提供を行っている

 

東大生の本棚 「読解力」と「思考力」を鍛える本の読み方・選び方
東大生は、何を読んで「東大生」になったのか?

東大生100人へのアンケートでわかった勉強&仕事に役立つ読書習慣&ブックガイド!

□読んで終わりにしないコツは?
□たくさん読む? それとも、同じ本をくり返し読む?
□東大生は「マンガ」や「ラノベ」から何を学んでいる?

「読書」と「頭の良さ」には関連性がありそうだ――
そう多くの方が思っているかと思います。
実際に頭のいい人は、どんな本を、どのような方法で読んできたのかは興味があることです。

「頭のいい人」の代表とも言える「東大生」は、どんな本を、どのように読んできたのでしょうか。それを、東大生100名に対する調査を元に明らかにしました。

著者は、現役東大生であり東大で44年続く書評誌「ひろば」編集長。
東大でも有数の本好きと言える著者が紐解く、東大生の「読解力」と「思考力」を育てた本の読み方・選び方をまとめます。

 
【関連】
東大生の本棚 西岡壱誠|本の動画投稿コミュニティサイト「本TUBE」

 


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