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【訃報】漫画家・長谷邦夫さんが死去 トキワ荘”通い組” 赤塚不二夫さんのブレーンとして活躍

漫画家の長谷邦夫(ながたに・くにお)さんが11月25日、うっ血性心不全で死去しました。81歳。東京出身。葬儀は親族で行われました。喪主は長男の洋之さん。長谷邦夫さんの公式サイトやFacebook等で発表されました。

 
長谷邦夫さんは、1937年生まれ。石ノ森章太郎さん、赤塚不二夫さんらが入居していた東京・豊島区のアパート「トキワ荘」に出入りし、1960年代後半には、トキワ荘出身のマンガ家たちが設立したアニメーション会社・スタジオゼロに入社。その後、古谷三敏さんと赤塚不二夫さんのフジオプロダクション創立に参加。赤塚さんのブレーンとして、『おそ松くん』『天才バカボン』などの漫画制作に携わりました。

 
『バカ式』『少年マネジン』『アホ式』『マヌケ式』などのパロディ漫画で活躍。他にも、『漫画の構造学!』『漫画に愛を叫んだ男たち』『伝説 トキワ荘の真実』『赤塚不二夫 天才ニャロメ伝』『パロディ漫画大全』『マンガ編集者狂笑録』『あるマンガ家の自伝 桜三月散歩道』などの著作を発表、大学講師や手塚治虫文化賞の選考委員なども務めました。

井上陽水さんのアルバム『氷の世界』に収録されている「桜三月散歩道」の作詞でも知られ、同曲で日本作詞大賞LP賞を受賞しています。

 

漫画に愛を叫んだ男たち トキワ荘物語
手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子不二雄、寺田ヒロオ……。漫画史のその名をとどろかせた「トキワ荘」アパートの住人たち。長谷邦夫と赤塚不二夫もこの中にいた。その後、長谷は赤塚のブレーンとして、また、ある時はゴーストライターとして、陰になり、日向になり支え続けた。赤塚不二夫という天才漫画家の「光と影」を見事に描ききった秀作。

 
赤塚不二夫 天才ニャロメ伝
マンガで読む実録・赤塚不二夫伝! 赤塚氏との交流50年。かつての盟友、長谷邦夫氏が愛を込めて描く「赤塚物語」。その奔放にして型破り、ギャグとバカに命をかけた天才の破天荒一代記。

 
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長谷 邦夫 – 長男(長谷洋之)代筆です。 長谷邦夫は、栃木県高根沢町の病院にて療養中でしたが… | Facebook
長谷邦夫さん公式サイト

 


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