辻仁成さんの最新小説『真夜中の子供』が映画化! 辻仁成さん自ら監督 映像監督は蔦井孝洋さん
6月に刊行され、刊行当初から映画化が決定していた辻仁成さんの最新小説『真夜中の子供』(河出書房新社)について、辻仁成さん自らがメガホンをとり、映像監督を日本アカデミー賞最優秀撮影賞受賞の実力派・蔦井孝洋さん(『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』『眉山』ほか)が務めることが発表されました。
脚本やスタッフ、出演陣については、今後発表されます。
『真夜中の子供』について
『真夜中の子供』は、過酷な環境におかれた一人の少年の成長を通して、家族を超えた絆を描ききった作品です。
<あらすじ>
あの夜を越え、「真夜中」を生きる無戸籍の少年がいた。蓮司のよき理解者でテント暮らしの源太、心優しい客引き・井島、お腹を満たしてくれるスナックのママや屋台の主人、憧れの山笠の重鎮・カエル、兄のような存在の平治、警察官の響、そして中洲育ちの少女緋真――土地と人とに育まれ、少年は強く成長していく。家族を超えた絆を描く感動作!
辻仁成さん プロフィール
著者の辻仁成(つじ・ひとなり)さんは、東京都生まれ。1985年にロックバンド「ECHOES(エコーズ)」のボーカリストとしてデビュー(CBS ソニー/ 1991年、東京・日比谷野外音楽堂でのライブを最後に解散。その後、ソロ活動へ)。
1989年、初小説『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し、本格的に作家としての活動を始める。1997年「海峡の光」で第116回芥川賞、1999年『白仏』の仏語版Le BOUDDHA BLANCでフランスの代表的な文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞を受賞。『日付変更線』『父 mon pere』『エッグマン』『真夜中の子供』など多数の著書がある。
映画監督としても、1999年『千年旅人』で第56回ヴェネツィア国際映画祭へ正式招待、2001年『ほとけ』で第3 回ドーヴィル・アジア映画祭にて最優秀イマージュ賞を受賞、2002年、映画『フィラメント』で第37回チェコ・カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭へ正式招待、2009年映画『ACACIA』で第22回東京国際映画祭へ正式招待されるなど注目をあつめ、今回の『真夜中の子供』が、9作目の監督作品となる。