小学館が文学賞「日本おいしい小説大賞」を創設 食の描写に秀でたフィクションの書き手を発掘
小学館が、新たな文学賞「日本おいしい小説大賞」を創設し、原稿の募集を開始しました。
食の描写に秀でたフィクションの書き手を発掘すべく、小学館が文学賞を新設!
小説家にとって腕の見せ所と言われているのが、食の描写です。池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』の魅力は数多くありますが、作中に出てくる食べ物があまりに美味しそうであることも、その一つであることは間違いありません。
また、小学館によれば、どんな小説を読みたいか30代~50代の女性(本を買って読む習慣のある主要層)へのアンケートを取ると、「食にまつわるお話」とこたえる方の比率は非常に高くなっており、今も昔も“食小説”には一定以上のニーズがある、とのことです。
そこで小学館は、食の描写に秀でたフィクションの書き手の発掘を目的として、「日本おいしい小説大賞」を創設しました。
選考委員は、直木賞作家の山本一力さん(食の代表作は『銀しゃり』『だいこん』)、作家の柏井壽さん(食の代表作は連続ドラマ化された「鴨川食堂」シリーズ)、放送作家・脚本家の小山薫堂さん(伝説のテレビ番組『料理の鉄人』構成)が務めます。
選考委員コメント
■山本一力さん(作家)
「一本とられた!」と、選考委員をうならせる、滋味に富んだ一作を。
■柏井壽さん(作家)
日本中にお腹を鳴らせる音が響き渡るような原稿を待っています。
■小山薫堂さん(放送作家・脚本家)
「ことば」という材料で創作した胃袋の記憶に残る作品、お待ちしています!
第1回日本おいしい小説大賞 募集概要
■募集対象
古今東西の「食」をテーマとする、エンターテインメント小説。ミステリー、歴史・時代小説、SF、ファンタジーなどジャンルは問いません。自作未発表、日本語で書かれたものに限ります。
■原稿枚数:20字×20行の原稿用紙換算で400枚以内。
■締め切り:2019年3月31日(当日消印有効)
■入選発表
・小説誌『STORY BOX』2019年8月号誌上で最終候補作を発表
・小説誌『STORY BOX』2019年9月号誌上で受賞作を発表
■賞金:300万円
■協賛:キッコーマン株式会社/神姫バス株式会社/日本 味の宿
■主催:小学館
詳しくは文芸情報サイト「小説丸」(http://www.shosetsu-maru.com/pr/oishii-shosetsu/)をご確認ください。
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▼第1回 日本おいしい小説大賞|小学館