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『ニュクスの角灯』高浜寛さんの原画展&トークショー開催 文化庁メディア芸術祭マンガ部門「優秀賞」受賞に伴うイベント

高浜寛さん著『ニュクスの角灯(らんたん)』 表参道ヒルズ展示作品

高浜寛さん著『ニュクスの角灯(らんたん)』 表参道ヒルズ展示作品

高浜寛さんの『ニュクスの角灯(らんたん)』が2018年(第21回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門「優秀賞」を受賞しましたが、それに伴い、表参道ヒルズでの特別展示、国立新美術館および熊本・天草にて原画展示&トークショーなどのイベントが開催されます。

 
なお、文化庁メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門において優れた作品を顕彰するとともに、受賞作品の鑑賞機会を提供するメディア芸術の総合フェスティバルです。

★第21回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展サイト:http://festival.j-mediaarts.jp/
★トーチweb(リイド社)内『ニュクスの角灯』特設ページ(試し読みあり):http://to-ti.in/product/nyx

 

「明治150年」特別展示「高浜寛 『ニュクスの角灯』 ―時代(いま)を見つめる―」

今年が「明治150年」であることにちなんで、明治時代を舞台にした『ニュクスの角灯』が表参道ヒルズで大々的に紹介されます。

吹き抜けの巨大モニター5面で展開される描き下ろしイラストは圧巻です。会場では描き下ろし原画展示と特製ステッカーの配布もあります。

■会場:表参道ヒルズ [本館B3階~3階アートスペース]

■日時:6月11日(月)~6月24日(日) 11:00~21:00

■入場料:無料

 

第21回 文化庁メディア芸術祭国立新美術館 企画展示室

高浜寛さんが所有するアンティーク・コレクションの中から、ミシン、スレートボード、フローズンシャーロット、タルカムパウダーなど、『ニュクスの角灯』の作中にも登場するアイテムが展示されます。
作品の舞台である明治11年(1878年)頃、市井の人々が実際に使っていた貴重な品々です。

ほかに原画や作品解説も展示されます。6月15日(金)18:45から、高浜寛さんとフランス文学者・鹿島茂さんとのトークイベントも開催されます。

■会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7丁目22-2)

■日時:2018年6月13日(水)~24日(日)  ※6月19日(火)休館

■入場料:無料

 
【マンガ部門 受賞者トークイベント】

・日時:2018年6月15日 18:45~19:45

・出演:高浜 寛さん [マンガ部門優秀賞『ニュクスの角灯』]
    鹿島 茂さん [フランス 文学者/明治大学教授]

 

「高浜寛×石山離宮 五足のくつ COLLABORATE EXHIBITION」

高浜寛さんが手がけてきた原画展示に加え、直筆サイン入りの著書や高浜寛さんが絵付けをした器の販売、さらに現在準備中の新作のテーマ「16~17世紀の天草キリシタン文化」にちなみ、当時のポルトガル船の航海士たちを支えた食事を再現したオリジナル・ランチも用意。

高浜さんの故郷・天草の美しい海と豊かな自然の中で味わう特別な一時です。6月20日(水)20時~は宿泊者向けのトークイベント「高浜寛 天草を語る~新作の構想」も開催されます。

 
■日時:開催中 ~6月30日(土)まで

■会場:石山離宮 五足のくつ(熊本県天草市天草町下田北2237)

■入場料:無料

※6月20日の宿泊予約は電話か公式ホームページで受付中。
・HP:http://www.rikyu5.jp
・TEL:0969-45-3633

石山離宮 五足のくつ

石山離宮 五足のくつ

 

高浜寛さん プロフィール

高浜寛(たかはま・かん)さんは、熊本県天草生まれ。筑波大学芸術専門学群卒業。

著書に『イエローバックス』『泡日』『凪渡りー及びその他の短篇』『トゥー・エスプレッソ』『四谷区花園町』『蝶のみちゆき』『SAD GiRL』『ニュクスの角灯』『エマは星の夢を見る』など。

『イエローバックス』でアメリカ『The Comics Journal』誌「2004年ベスト・オブ・ショートストーリー」を受賞。『蝶のみちゆき』と『SAD GiRL』が、それぞれ2016年と2017年の手塚治虫文化賞大賞候補作に、また『ニュクスの角灯』が第21回(2018年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞。

海外での評価も極めて高く、著作の多くがフランス語訳されている。2017年には日本人の漫画家として初めて「トゥーロン国際漫画祭」(フランス)に招待された。

 

ニュクスの角灯 1 (SPコミックス)
1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。

西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった……

ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……

先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた”夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……

 
【関連】
文化庁メディア芸術祭 – JAPAN MEDIA ART FESTIVAL
トーチweb ニュクスの角灯

 


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