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企画展「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展」が明治大学米沢嘉博記念図書館で開催〔6/1~9/30〕

企画展「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展」が明治大学米沢嘉博記念図書館で開催

企画展「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展」が明治大学米沢嘉博記念図書館で開催

明治大学米沢嘉博記念図書館は、企画展「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展 ~怪奇・恐怖マンガの系譜 1948-1990~」を6月1日(金)~9月30日(日)の期間、開催します。入場無料。

本展示は米沢嘉博さんによって書かれた『戦後怪奇マンガ史』(鉄人社)に準拠する形で、戦後の怪奇マンガを紹介するものです。

本書は1989年から1990年にかけて『ホラーハウス』(大陸書房)で全46回連載されたものに、描きおろしの解題および資料を加えた「怪奇マンガ」約40年間の一大通史です。貴重な資料や原画を中心に、本書のエッセンスを視覚的に捉えなおすことを展示の主眼としています。また、2階閲覧室では怪奇マンガコーナーを展開します。

 

企画展「米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展」 概要〔敬称略〕

■展示期間
2018年6月1日(金)~9月30日(日) 月・金14:00~20:00、土・日・祝12:00~18:00
※火・水・木曜日休館、但し祝日の場合は開館(特別整理等で休館する場合あり。HP等で事前に確認ください)

■会場:明治大学 米沢嘉博記念図書館 1階企画展示コーナー

■関連イベント
場所:米沢嘉博記念図書館 2階閲覧室
料金:無料 ※会員登録料金(1日会員300円~)が別途必要

◇今こそ読みたい戦後怪奇マンガ&『戦後怪奇マンガ史』
・日時:2018年6月9日(土)16:00~17:30
・出演:米澤英子、想田四、成瀬正祐、白峰彩子(本書協力者の方たち)

◇日野日出志「原色の地獄」
・日時:2018年8月4日(土)16:00~17:30
・出演:日野日出志(マンガ家) 聞き手:瀧川鯉朝(落語家)

◇1990年以降の怪奇恐怖マンガ
・日時:2018年9月8日(土)16:00~17:30
・出演:粟生こずえ(フリーライター、編集者)、四海鏡(編集者、ライター、マンガガイド本・マンガ情報サイトスタッフ)

■主催:明治大学米沢嘉博記念図書館

■協力:米澤英子、赤田祐一、想田四、成瀬正祐、白峰彩子、近藤裕、高垣昌二、増子彰一、有里、鉄人社

※詳細は米沢嘉博記念図書館ホームページ(http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/exh-kaikimanga.html)にてご確認ください。

 

米沢嘉博さん プロフィール

■米沢嘉博(よねざわ・よしひろ)さん / マンガ評論家・コミックマーケット準備会前代表

1953年3月21日熊本県熊本市生まれ。明治大学在学中より批評集団「迷宮」の活動に参加。1975年第1回コミックマーケット創立メンバーの一人。ライター・編集などを経て1980年より「戦後マンガ史三部作」を刊行、以後マンガ評論を中心に大衆文化関連の評論を行う。日本マンガ学会の設立にも参画し、理事を務めた。2006年10月1日肺癌にて逝去。

『別冊太陽・発禁本』にて1999年第21回日本出版学会学会賞を受賞。『藤子不二雄論 FとAの方程式』にて2002年第26回日本児童文学学会賞を受賞。2007年星雲賞特別賞、2010年手塚治虫文化賞特別賞、『戦後エロマンガ史』にて2011年大衆文学研究賞(早乙女貢基金)大衆文化部門を受賞。

主な著書に『戦後少女マンガ史』(新評社1980年)、『戦後SFマンガ史』(新評社1980年)、『戦後ギャグマンガ史』(新評社、1981年)、『藤子不二雄論 FとAの方程式』(河出書房新社2002年)、『戦後エロマンガ史』(青林工藝舎、2010年)など。

 

戦後怪奇マンガ史
初めて解き明かされたホラーマンガの通史!

本書は、漫画評論家の故・米沢嘉博氏が生前、ホラー雑誌に連載していた原稿を『戦後怪奇マンガ史』として一冊にまとめたものです。
手塚治虫「ロストワールド」から、つのだじろう「新・うしろの百太郎」まで。「怪奇漫画」約40年間の流れをたどっています。
「怪奇漫画」は、膨大な点数の書籍が出版されています。赤本漫画、貸本漫画、初期少女漫画、少年漫画 …。
作家で言えば、楳図かずお、日野日出志、伊藤潤二などなど。これまで、個々の作家についての研究書はありましたが、”通史”と呼ばれるものは存在しません。
それは、なぜか。
想像するに「怪奇漫画」では、人がバタバタと死ぬし、残虐な場面も多いため、作品として軽視されがちなのかもしれません。本来、怪奇漫画は、人間のもつ嗜虐性、ほの暗い欲求もあぶり出す「高級な」ジャンルのはずですが、評論家筋からは往々にして低く見られがちで、評論の場などにはあまり上がってこないのが現状です。
本書は、そんな裏通りのジャンル「怪奇漫画」を体系的に捉え、さまざまな角度から分析し、総体に迫ろうとした初の試みです。これは著者の独壇場とも言えるもので、アナログ派だった米沢氏は、脳に膨大な記憶のストックを所持し、長年かけて独自のデータベースを構築したのです。
間違いなくこれは、米沢嘉博にしか書けない本です。
ホラーファンはもちろん、全ての漫画好きは必読!

 
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米沢嘉博記念図書館|米沢嘉博の『戦後怪奇マンガ史』展 ~怪奇・恐怖マンガの系譜1948-1990~

 


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