なぜココに、こんなモノが?全ページ、笑いと悲しみのオンパレード! 道端に放置された“彼ら”に焦点を当てた写真集『のら』が刊行
道端に放置された“彼ら”に焦点を当てた、水池葉子さんの写真集『のら』がみらいパブリッシングより刊行されました。
路傍に佇む“のら”たちは、現代の私たちの姿なのかもしれない――全ページ、笑いと悲しみのオンパレード
路傍にポツリと佇む「のら」。
それらはかつて目的があって生産され、与えられた場所で役目をはたしてきたモノたち。
そんな彼らが本来あるべき場所とはかけ離れた場所で佇んでいる様子を捉えた写真集です。
道路に放置されたショッピングカート、持ち主と離れ離れになってしまったぬいぐるみ、海岸に取り残されたビジネスバッグ……。
一見すると何気なく見過ごされてしまいそうなものばかりですが、目を向けてみると哀愁漂うモノから自由を手に入れたかのように生き生きとして見えるモノまで様々な表情が見えてきます。
もしもある日突然、「のら」たちのように知らない場所に放り出されてしまったら?
場所や環境が変化すれば、これまですがってきた肩書なんて何の意味もなくなってしまう。
だとすれば自分を自分たらしめるものって一体何だろう?
そんなことについて考えさせられる一冊です。
※のら【野良】(接頭語)
物品が本来の役割や保管されるべき場所を 離れてさすらっているさま
登場する「のら」
のら眼鏡/のらおたま/のら椅子/のら犬/のら金次郎/のら梵鐘/のらブラジャー などなど
著者プロフィール
水池葉子(みずいけ・ようこ)さんは、写真作家/Photo Circle SKIP 主宰・キュレーター/日本写真講師協会(JPIO)認定フォトインストラクター。
日常や旅の中から「妙」や「不可解」を拾い集め、そこから立ち上る哲学的な問いを主軸とした作品を制作・発表している。
作品制作の傍ら、写真講師活動や KYOTOGRAPHIE KG+を始めとした様々な写真展をプロデュースするなど、幅広い層に向けた写真表現の「場」を作る活動も行っている。
主な受賞歴に
2019年「第4回世界旅写真展」ファイナリスト(審査員・野町和嘉/中村風詩人)
2020年「御苗場 vol.26」レビュアー賞(LensCulture ジム・キャスパー賞)。
★Web:https://mizuike-yoko.amebaownd.com/
★Facebook:https://www.facebook.com/mizunohako8585
★Instagram:https://www.instagram.com/yoko_mizuike/
★X:https://x.com/zhenmeimao
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