北沢秋さん〈戦国エンターテインメント〉合戦屋シリーズが復活
河出書房新社は、北沢秋さんの〈合戦屋シリーズ〉三部作を装丁も一新し、河出文庫から2024年4月、5月、7月に刊行します。文庫版解説は文芸評論家の細谷正充さんが担当。
第一部『哄う合戦屋』は4月、第二部『奔る合戦屋 上・下』は5月、最終巻『翔る合戦屋』は7月発売
〈合戦屋シリーズ〉は、『哄(わら)う合戦屋』(2009年)、『奔(はし)る合戦屋』(2011年)、『翔(かけ)る合戦屋』(2012年)から成る、戦国時代の中信濃を舞台にした時代小説三部作です。北沢秋さんのデビュー作として双葉社から刊行、その後に発売された双葉文庫版もベストセラーとなり、シリーズ累計50万部を超える大ヒット作品となりました。
同シリーズは、孤高の天才軍師・石堂一徹を中心とした戦国武将たちの物語。六尺(約184cm)超えの大男・石堂一徹の戦場での無双っぷりや、現代にも通ずる武家社会の人間模様、主君の娘・若菜との恋の行方など、一気読み必至の絶品エンターテインメント三部作です。
〈合戦屋シリーズ〉あらすじ
第一部『哄う合戦屋』
天文十八年(1549年)。甲斐の武田と越後の長尾に挟まれた中信濃。
土豪が割拠する山峡の名もなき城に、天才軍師・石堂一徹が流れ着いた。一徹に担がれた領主の遠藤吉弘は、急速に勢力を広げる。しかし吉弘が一徹の心の奥底に潜むものに気がついたとき、歯車が狂いだす―― 乱世を生きる孤高の天才の愛惜を描く。
第二部『奔る合戦屋』
天文二年(1533年)、若き石堂一徹は、中信濃の豪将・村上義清に仕えていた。
妻子に恵まれ、家中で台頭していく一徹。一方、甲斐の武田信虎は徐々に中信濃に侵攻しつつあった。村上家と武田家の争いが熾烈になるなか、義清と一徹の関係は、微妙に変化していく。一徹はいかにして稀代の合戦屋になったのか? 血沸き肉躍る、石堂一徹の過去をひもとく始まりの物語。
第三部『翔る合戦屋』
天文十九年(1550年)夏、武田の信濃への侵攻はますます激しくなっていた。村上、小笠原、遠藤を中心とした信濃勢と武田晴信の最後の戦いの火蓋が、ついにきって落とされる。孤高の合戦屋・石堂一徹はそのとき……。大ヒット戦国小説の完結編!
著者プロフィール
北沢秋(きたざわ・しゅう)さんは、東京都出身。東京大学工学部卒業。会社員生活を経て、2009年に『哄う合戦屋』でデビュー。その後刊行された『奔る合戦屋』『翔る合戦屋』と合わせて、〈合戦屋シリーズ〉は50万部超のベストセラーになる。
他に『天下奪回 ~黒田長政と結城秀康の策謀~』(河出文庫)など。
哄う合戦屋 (河出文庫) 北沢 秋 (著) 全国の書店員が絶賛したベストセラー戦国エンターテイメント。土豪が割拠する中信濃に流れ着いた軍師・石堂一徹の痛快な活躍を描く! |
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