母親たちの熱闘甲子園! 早見和真さん『アルプス席の母』が刊行
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年、早見和真さんの新たなる高校野球小説『アルプス席の母』が小学館より刊行されました。
早見和真さんが作家生活15年の節目に選んだテーマは、やはり高校野球!
『イノセント・デイズ』(2014年)で日本推理作家協会賞を受賞、『店長がバカすぎて』(2020年)で本屋大賞ノミネート、同年『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞を受賞。近著『八月の母』でも山田風太郎賞ノミネートなど、刊行のたびに注目を集めている作家・早見和真さん。作家生活15年の節目に早見さんが選んだテーマは、やはり高校野球でした。
しかし物語は選手目線ではなく、母親の視点で語られます。それには、ふたつ理由があります。
ひとつは、コロナ禍に上梓したノンフィクション『あの夏の正解』で当事者の球児だけではなく、監督、保護者に取材が出来た経験から。ふたつめは、早見さん自身が親になったことです。
球児を見守る親たちは、どんな想いでいるのか。今まで語られることのなかった強豪校の父母会のいびつさ、裏金など、かつて誰も読んだことのない高校野球小説が誕生しました。
著者プロフィール
早見和真(はやみ・かずまさ)さんは、1977年生まれ、神奈川県出身。2008年『ひゃくはち』でデビュー。
2015年『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。ほかに『95』『店長がバカすぎて』『笑うマトリョーシカ』『八月の母』などがある。
アルプス席の母 早見 和真 (著) まったく新しい高校野球小説が、開幕する。 秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!? 【編集担当からのおすすめ情報】 |
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