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【訃報】児童文学作家・たかしよいちさんが死去 国際アンデルセン賞優良作品賞、赤い鳥文学賞など受賞

児童文学作家のたかしよいち(本名:高士与市)さんが1月7日、誤嚥性肺炎のため福岡市の病院で死去しました。89歳。熊本市出身。葬儀は近親者で済ませました。後日、お別れの会を開く予定。喪主は長男の太郎さん。

 
たかしよいちさんは、1928年生まれ。熊本語学専門学校(現・熊本学園大学)卒業。1965年にノンフィクション『埋もれた日本』で日本児童文学者協会賞を、1977年に小説『竜のいる島』でサンケイ児童出版文化賞大賞および国際アンデルセン賞優良作品賞を、2008年に『天狗(てんぐ)』で赤い鳥文学賞を受賞。鹿児島女子短大教授、久留米信愛女学院短大教授を歴任。

著書に、『埋もれた日本 考古学へのみちびき』『しらぬい』『がわっぱ』『日本原人がやってきた』など、考古学、古代世界を舞台にした作品や、九州を舞台にした創作民話など多数。

竜のいる島 (理論社・名作の森)
都会から八間島にやってきた一郎太は、島の少年伝六、留吉と仲良しだ。その夏、三人は近くの無人島豆島へ釣りに出かけた。ところが一郎太だけ、海中で巨大な海獣に出会ったのだ。ネス湖の怪獣のような、首の長いでっかいやつだ。きっと幻を見たのだろう…伝六も留吉も信じない。父親も、叔父も信じない。ただひとり、この島の古老の話では、昔、流刑の地だったこの島には、いまも竜神伝説が残されているという。そこへもうひとり、怪獣を見たという青年が…。島は、にわかに騒がしくなった!地元の記者や恐竜学者の叔父、あげくは海洋生物学者のイタリア青年までまきこんで、海獣さがしが始まったのだ…。

 
天狗 (妖怪伝)
黒沼からあらわれた、妖怪「手長の目」。大天狗はおおぜいの天狗どもをしたがえ、戦いをいどんだが―。奇想天外のおもしろさ!たかしよいちの妖怪物語。

 


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