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日本から残業をなくし生産性を上げる具体策を提言!出口治明さん『いま君に伝えたい知的生産の考え方 』が刊行

立命館アジア太平洋大学(APU)学長・出口治明さんが日本から残業をなくし生産性を上げる具体策を提言する『いま君に伝えたい知的生産の考え方 』が大和書房より刊行されました。

※本書は日本実業出版社より2019年2月に刊行された『知的生産術』を改題し、再編集して文庫化したものです。

 

先進国で“ひとり負け”の日本が置かれている現実を直視しよう!

《日本は、世界で一番高齢化が進んでいるので、本来なら、高齢化に伴う出費を取り戻すために一番成長しなければいけないはずです。

それなのに、日本の実質GDP成長率は、アメリカ、ユーロ圏、日本という3つの先進地域の中では最低で、世界平均を大きく下回っています。(略)

現在の日本は、「骨折り損のくたびれ儲け」の状態です。この状態が続けば、社会が疲弊するだけです。

「骨折り損のくたびれ儲け」の状態を脱するには、社会の構造を根本から改革する必要があります。少子高齢化が進み、かつ成熟経済の先進国であるドイツやフランスのように、短い労働時間で生産性を上げ、相対的に高い成長を目指すことが求められているのです。》
(本文より)

 
生産年齢人口の減少、賃金の低迷、長時間労働……現状のまま何もしなければ、日本は毎年、貧しくなっていきます。極めて困難な未来が待ち受けている日本。ビジネス界の異端児・出口治明さんが、いま私たちの働き方に必要不可欠な、「より生産性、創造性の高い働き方」を提言します。

 

“出口節”全開! 読めば納得、目からウロコの「大局的な思考」と「具体的な行動」

社会全体としてやるべき課題が山積の状況下で、何を優先すべきか。これからの働き方に悩むビジネスパーソンに出口学長がズバリ答えます。

 
□ 人間が賢くなるために必要なのは「人・本・旅」
□ 「無・減・代」で長時間労働とおさらばする
□ 「数字・ファクト・ロジック」で物事はシンプルに決められる
□ 頭の中を整理する方法は、何より「自分の言葉に直すこと」
□ ルールを決めたら、あとは「オール・オア・ナッシング」
□ わからないことは、「腹落ちするまで調べる」
□ 仕事の順番は、緊急度ではなく「先着順」

 
……ビジネス界きっての教養人ならではの「大局的な思考」と「具体的な行動」が、ぎゅっと凝縮されています。働くすべての人の「知的生産性を高める」ヒントが満載の一冊です。

 

本書の構成

第1章 日本の低迷を救う3つの方法
なぜ、働いても働いても、日本は豊かにならないのか?
サービス産業モデルの評価軸は、「労働時間」ではなく、「労働生産性」
「メシ・風呂・寝る」から、「人・本・旅」に切り替える
頭がよくなる3つの学び方
「イノベーション」=「知識」×「考える力」
「女性」が活躍しなければ生産性は上がらない

第2章 自分の頭で考え抜く
知的生産性を高めるには、社会常識を疑い根底から考える以外に道はない
視点(1) 無限大ではなく、「無減代」を考える
視点(2) 「なぜ」を3回繰り返す
視点(3) 「枠」や「制約」の中で考える
視点(4) 「数字、ファクト、ロジック」で考える
視点(5) 考えてもしかたがないことは考えない
モチベーションが続かないのは、「腹落ち」するまで考えていないから
ルールに従えば、自動的、機械的に行動できる
腹落ちした以上は、全力投球する
腹落ちするまで考えると、自己暗示がかかる

第3章 インプット力とアウトプット力をつける
考える力が育つ「情報収集」の技術
仕事がうまくいかないのは、インプットの量が少ないから
インプットの量を増やすのは、質の高いアウトプットを行うため
最小の労力で「アウトプット」が最大化する習慣
影響力を高める「スピード仕事術」とは?
一番身近な「なりたい人」が成長の起爆剤になる
時間の感覚を磨きたければ、腕時計は持たないほうがいい
仕事の順番は、緊急度ではなく、「先着順」を原則にする
電話もメールも、「早く」「短く」
「運」は健康でないとつかめない

第4章 マネジメントをどう考えるか
「経営理念」を明確化すると、ミッションに向かって突き進むことができる
「適材適所」のチームをつくれば、生産性は勝手に上がる
組織の生産性は「才能マネジメント」ですべて決まる
生産性を上げる会議の進め方
多様な人材がいるからこそ、多様なアイデアが生まれる
大学こそが、生産性を上げる母体である

第5章 コミュニケーションは難しくない
部下を叱るときの3原則
仕事のイノベーションの真髄は、「楽しい」という感情が原点
人生で一番大切なことは「正直」であること
自分の考えを正直に表明したほうが、心がラクになる
人脈は「つくる」ものではなく、結果的に「できる」もの

 

著者プロフィール

出口治明(でぐち・はるあき)さんは、1948年生まれ、三重県出身。立命館アジア太平洋大学(APU)学長。

京都大学法学部卒業後、日本生命保険相互会社入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退社。同年、ネットライフ企画株式会社を設立、代表取締役社長に就任。2008年に免許を得てライフネット生命保険株式会社に社名を変更。2012年、上場。社長、会長を10年務めたのち、2018年より現職。訪問した都市は世界中で1200以上、読んだ本は1万冊を超える。

『還暦からの底力』(講談社現代新書)、『逆境を生き抜くための教養』(幻冬舎新書)、『人類5000年史』シリーズ(ちくま新書)、『0から学ぶ「日本史」講義』シリーズ(文春文庫)、『全世界史 上・下』(新潮文庫)、『一気読み世界史』(日経BP)、『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)など著書多数。

 

いま君に伝えたい知的生産の考え方 (だいわ文庫)
出口治明 (著)

低迷続く日本の生産性(=先進国でずっと最下位)、「これからの働き方」に対して不安を抱える若者たちに出口学長がズバリ答えます!

……60歳で起業した異色の実業家にして〝知の巨人〟が語る、答えのない世界を生きるうえで不可欠なこと。“出口節”全開!

 


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