絵本編集者・末盛千枝子さんが絵本に託してきたメッセージをオンデマンド配信
NHK文化センターは、約40年にわたり60冊以上の美しい本を世に送り出した絵本編集者、末盛千枝子さんが絵本に託してきたメッセージを届けるオンデマンド講座「絵本という希望 ―人の悲しみに寄り添う―」を期間限定で配信します。
オンデマンド講座「絵本という希望 -人の悲しみに寄り添う-」概要
愛する家族の難病、そして突然の別れ―さまざまな困難に遭いながら、小さな幸せをひとつひとつ数えるように人生の希望や喜びを本に込めて届けてきた末盛千枝子さん。2023年6月、ご自宅を訪ね、お話を伺いました。
【講座概要】
■内容
絵本を通して出会った世界中の友だちのこと、ご家族のこと、最も好きな絵本のこと、印象に残っている本のこと、震災で絵本を手渡した子どもたちのこと…。「人生に大切なことは何か、どんなことを美しいと思うか」「絵本は子どもだけのものではない」「ハッピーエンドでなくても将来に希望をつなぐものでなければならない」、そして石井桃子さんの「おとなになってからあなたを支えるのは子ども時代の〈あなた〉です」…そんな思いを大切に妥協なく絵本と向き合ってきた末盛千枝子さん。心あたたまるメッセージを分かち合うひとときです。(配信時間:63分)
■講師:絵本編集者・末盛千枝子さん
■受講形態:オンデマンド
■配信期間:2023年10月1日(日)~2023年12月31日(日)
■受講料金(税込): NHK文化センター会員・一般(入会不要):3,300円
■主催:NHK文化センター盛岡教室
★詳細&申込み:https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1282295.html
講師プロフィール
末盛千枝子(すえもり・ちえこ)さんは、1941年、彫刻家の舟越保武さんと母・道子さんの長女として東京に生まれる。高村光太郎より「千枝子」と名付けられる。4歳から10歳まで父の郷里・盛岡で過ごす。慶應義塾大学卒業後、絵本の出版社に勤務。「夢であいましょう」等で知られるNHKディレクター末盛憲彦さんと結婚、2児の母になるが、夫の突然死のあと、最初に出した絵本『あさ One morninng』(G.C.PRESS刊)でボローニャ国際児童図書展グランプリを受賞。ニューヨークタイムズ年間優秀絵本に選出される。1988年、すえもりブックスを立ち上げ、独立。
1992年『フランチェスコ』(作:はらだたけひでさん)がエズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞を受賞。まど・みちおさんの詩を美智子さまが選・英訳された『どうぶつたち THE ANIMALS』やご講演をまとめた『橋をかける 子ども時代の読書の思い出』など、国内外にわたって良質な作品を出版。1995年、古くからの友人、哲学者の古田暁さんと結婚。2002年から2006年まで国際児童図書評議会(IBBY)の国際理事をつとめ、2014年には名誉会長に選ばれる。2010年に移住した八幡平市で東日本大震災に遭い、それから10年間、被災した子どもたちに絵本を届ける「3.11絵本プロジェクトいわて」の代表を務めた。2022年4月、難病を抱えた上、スポーツ事故で20代に車椅子生活となった長男武彦さんが突然死する。(享年47)
主な著書に『人生に大切なことはすべて絵本から教わった Ⅰ、II』『出会いの痕跡』(現代企画室)、『ことばのともしび』(新教出版社)、『小さな幸せをひとつひとつ数える』(PHP研究所)、『「私」を受け入れて生きる』『根っこと翼・皇后美智子さまという存在の輝き』(新潮社)など。
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