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【訃報】イタリア文学者・翻訳家の脇功さんが死去 『狂えるオルランド』で日本翻訳文化賞

イタリア文学者で翻訳家の脇功さんが12月18日、胃がんのため死去しました。81歳。愛媛県出身。告別式は近親者で済ませました。喪主は次男の聡さん。

 
脇功さんは、1936年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。プール学院大学教授、名誉教授。

ノーベル文学賞を受賞した小説家・詩人のルイージ・ピランデッロや、SFや幻想文学、児童文学などを手掛けたイタリアの国民的作家・イタロ・カルヴィーノ、初代モンテネヴォソ大公ガブリエーレ・ダンヌンツィオなど、イタリア近代文学者の作品の翻訳を多数手がけ、2001年に、ルドヴィコ・アリオスト著『狂えるオルランド』の訳で第38回日本翻訳文化賞と第11回ピーコ・デッラ・ミランドラ賞を受賞。

 

狂えるオルランド
爛熟するルネサンスの想像力が完成させた、恋と冒険の物語にして、16世紀の一大ベストセラー。悲劇的でありつつもコミカルで、抒情的でありながらも勇壮で、当時のヨーロッパ文学を完成の極致まで高めた作品。

 


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