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「東京バンドワゴン」「花咲小路」小路幸也さん〈ちょっと“フクザツ”な家族小説〉『からさんの家 まひろの章』が刊行

小路幸也さん著『からさんの家 まひろの章』(徳間書店)

小路幸也さん著『からさんの家 まひろの章』(徳間書店)

「東京バンドワゴン」や「花咲小路」シリーズで知られる小路幸也さんの新作長篇小説『からさんの家 まひろの章』が8月30日に徳間書店より刊行されます。

なお、9月11日には続編『からさんの家 伽羅の章』も刊行予定です。

 

小路幸也さんが贈る新作『からさんの家 まひろの章』は、ちょっと“フクザツ”な家族小説!

 
【あらすじ】

高校を卒業したばかりの まひろは、血の繋がらない祖母と暮らすことになった!

東京の下町にある古い洋館。
そこに住む個性的な人たちの暮らし。

 
まひろの家族事情は、ちょっと複雑。実の両親は幼い頃に離婚。父親は再婚した母親とともに事故で死亡。義母の妹に引き取られるも、彼女が結婚した相手の転勤で北海道へ行くことになるが、高校卒業間近だったので、同行せず、新しい父親の母が住む家に引っ越すことになった。

義理の祖母となった三原伽羅(きゃら)は、詩人で小説家で画家で、女優だったこともある多才な女性。

彼女が住む東京の下町にある古い洋館には、新進の芸術家、建築家志望の学生、バーを営む歌手の女性といった個性的な面々が住んでいる。

新しい環境の中、ユニークな同居人たちとともに暮らすまひろの日常を描く。

ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説。

 
<主な登場人物>

●神野まひろ――実の両親は離婚。父は再婚したが、新婚旅行中に事故死。再婚相手である義母の妹・神野ひろみの養女になる。高校卒業と義母ひろみの結婚を機に、義祖母の家に居候することになった。

●三原伽羅――七十二歳。〈みはらから〉のペンネームで、文筆家、詩人、画家として活躍するアーチスト。まひろの義母ひろみの結婚相手・三原達明の母。

●永沢祐子――五十歳。十五年来の三原家の住人。ジャズシンガー。スナックのママ。

●野洲柊也――二十三歳。三原家の住人。北海道出身の建築学科の大学三年生。

●ヤマダタロウ――三十五歳。三原家の住人。アーティスト。

●水島レイラ――出版社で編集長をしている。新人の頃から三十年近く、からさんの担当。

●三原駿一――伽羅の兄の息子。刑事。

 

著者コメント

格好良いおばあさんを描こうとしたらレンガの家が浮かんできて、そこを舞台にしました。
ところが書き始めるといつの間にかその孫にあたる子とのダブル・ヒロインになっていきました。
文字通り〈からさんの家〉が書かせてくれた物語だと思います。
――――小路幸也

 

著者プロフィール

著者の小路幸也(しょうじ・ゆきや)さんは、北海道出身。北海道在住。

札幌の広告制作会社にライター、エディター、プランナーとして勤務。退社後執筆活動へ。メフィスト賞を受賞した『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』でデビュー。

主な作品に、『東京バンドワゴン』『花咲小路』などのシリーズがある。

★公式サイト:http://solas-solaz.mods.jp/

 

からさんの家 まひろの章
小路幸也 (著)

高校卒業後血の繋がらない祖母と暮らすことになったまひろ。様々な才能を発揮する祖母が住む古い洋館には個性的な同居人がいた。

からさんの家 伽羅の章
小路幸也 (著)

東京・根津。言問通りの近くに建つ古い洋館に住む三原伽羅は、詩人で小説家で画家、女優だったこともある多才な女性。
昭和・平成・令和と、自分に正直に生きた彼女の人生は、この経歴からもわかるとおり、波瀾万丈。
そんな彼女に、息子の結婚相手の義理の娘・まひろという孫が出来た。
建築家志望の柊也、新進芸術家のタロウ、建築会社勤務の男性、バーを営む祐子という、個性的な面々が下宿している家での共同生活。
その暮らしに、様々な事件と変化が……。
ドラマ化もされた「東京バンドワゴン」や「花咲小路」などの人気シリーズをもつ著者が描く、新しい家族小説。

 


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