『庄野潤三 電子全集』が配信開始
小学館は、子供たちの成長や新しい家族とのふれあいなど、徹底して自身の家族の周辺でおこる何気ない日常を描き続けた“家族小説の第一人者”庄野潤三文学の全貌を正しくアーカイブするべく、作品を時系列に配した編年体形式で電子全集化した『庄野潤三 電子全集』(全20巻)の配信を開始しました。
監修者に日本文学研究の若き俊英・上坪裕介さんを迎え、第1巻から13巻までは年代別に主に小説作品、14巻から18巻まではエッセイ作品、19巻から20巻は主に単行本未収録作品を収録します。
★特設サイト:https://shosetsu-maru.com/junzo.shono
る『庄野潤三 電子全集』の3大特徴
編年体形式で収録していく各巻では、監修者・上坪裕介さんによる解題と年譜により、庄野潤三の歩みを辿りながら、作品を味わうことが可能です。
19、20巻では貴重な単行本未収録作品をアーカイブ。幻の処女小説作品「雪・ほたる」も19巻に収録しています。また、生原稿、自作スケッチ、プライベート写真等、作品を理解する上で役立つ貴重な付録も満載です。
『庄野潤三電子全集』各巻の配信スケジュール
■庄野潤三電子全集 1
1949―1954年 『プールサイド小景』ほか
2023年9月配信
■庄野潤三電子全集 2
1955―1956年 『ザボンの花』ほか
2023年10月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 3
1957―1960年 『ガンビア滞在記』『静物』ほか
2023年11月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 4
1961―1963年 『浮き燈台』ほか
2023年12月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 5
1964―1967年 『夕べの雲』ほか
2024年1月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 6
1968―1970年 『絵合せ』『前途』ほか
2024年2月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 7
1971―1974年 『明夫と良二』ほか
2024年3月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 8
1975―1978年 『ガンビアの春』ほか
2024年4月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 9
1979―1987年 『インド綿の服』『世をへだてて』ほか
2024年5月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 10
1988―1994年 『さくらんぼジャム』『文学交友録』ほか
2024年6月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 11
1995―1998年 『貝がらと海の音』ほか
2024年7月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 12
1999―2002年 『うさぎのミミリ―』ほか
2024年8月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 13
2003―2011年 『けい子ちゃんのゆかた』ほか
2024年9月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 14
エッセイ1 1953-1965年 『自分の羽根』ほか
2024年10月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 15
エッセイ2 1966-1985年 『庭の山の木』ほか
2024年11月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 16
エッセイ3 1976-1975年 『ぎぼしの花』ほか
2024年12月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 17
エッセイ4 1986-1994年 『誕生日のラムケーキ』ほか
2025年1月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 18
エッセイ5 1995-2002年 『孫の結婚式』ほか
2025年2月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 19
単行本未収録作品集
2025年3月配信(予定)
■庄野潤三電子全集 20
単行本未収録エッセイ、対談・座談集
2025年4月配信(予定)
※毎月最終金曜日より配信スタート
庄野潤三電子全集 第1巻 1949~1954年 「プールサイド小景」ほか 庄野潤三 (著) 家族小説の第一人者・庄野潤三が新人作家として出発した1949年から1954年に発表された17編を初出順に収録。 日本の家族小説の第一人者・庄野潤三の足跡を、初出順の編年体で辿る電子全集の第1巻。 「愛撫」は第二次大戦から復員後、大阪府立今宮小学校から大阪市立南高校の教諭になってほどない、1949年4月28歳の時に、同人雑誌「新文学」に発表された作品。きっかけは九州大学時代の友人・島尾敏雄のすすめで投稿したことによる。 解題は監修を務める日本文学研究者で日本大学芸術学部准教授・上坪裕介氏が担当。付録として「愛撫」「舞踏」の初出掲載誌、「プールサイド小景」の冒頭浄書生原稿等を収録する。 ※この作品はカラーが含まれます。 |
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