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『尼人』&『いなくなっていない父』刊行記念!松田修さん×金川晋吾さんトークイベントを開催

松田修さん著『尼人』(イースト・プレス)と金川晋吾さん著『いなくなっていない父』(晶文社)の刊行を記念して、本屋B&Bにて、松田修さんと金川晋吾さんによるトークイベント「個々だけの話」が7月28日(金)にオンライン&リアル開催されます。

 

トークイベント「個々だけの話」開催概要

今回のイベントでは、東京藝術大学に入り大学院まで出て、作品も高い評価を得るようになっのに、いまだにその息子を正真正銘、詐欺師だと思っている母親に向けて、また分断と貧富の差が広がる世界に向けて書いた『尼人』の著者・松田修さんと、「親子という他人」を描く初の文芸書『いなくなっていない父』を上梓した気鋭の写真家・金川晋吾さんが対談します。

 
■開催日時:2023年7月28日(金)19:30~21:30 (19:00オンライン開場)

■場所:本屋B&B(東京都世田谷区代田2-36-15 BONUS TRACK 2F) + オンライン(Zoom)

■参加方法:以下のいずれかのチケットを購入してください。
◎来店参加(数量限定・1ドリンク付き):2,750円(税込)
◎配信参加:1,650円(税込)
◎サイン入り書籍つき配信参加:1,650円+書籍『尼人』1,980円(いずれも税込)
◎サインなし書籍つき配信参加:1,650円+書籍『尼人』1,980円(いずれも税込)
◎サイン入り書籍つき配信参加:1,650円+書籍『いなくなっていない父』1,870円(いずれも税込)
◎サインなし書籍つき配信参加:1,650円+書籍『いなくなっていない父』1,870円(いずれも税込)
◎サイン入り書籍つき配信参加:1,650円+書籍『尼人』1,980円+書籍『いなくなっていない父』1,870円+配送手数料520円(いずれも税込)
◎サインなし書籍つき配信参加:1,650円+書籍『尼人』1,980円+書籍『いなくなっていない父』1,870円+配送手数料520円(いずれも税込)
※「書籍つき配信参加」の場合、書籍はイベント後の発送となります。

★詳細&申込み:https://bookandbeer.com/event/20230728_kkh/
 

登壇者プロフィール

 
■松田修(まつだ・おさむ)さん

1979年生まれ、兵庫県尼崎市出身。2009年、東京藝術大学大学院美術研究科修了。社会に潜む問題や現象、風俗をモチーフに、映像、立体、絵画とジャンルを問わず様々な技法や素材を駆使し、社会に沈潜する多様な問題を浮上させる作品を制作している。主な個展に「こんなはずじゃない」(無人島プロダクション、2020年)。主なグループ展に「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館、2022年)、「居場所はどこにある?」(東京藝術大学大学美術館陳列館、2021年)。

著書に『公の時代』(朝日出版社、卯城竜太さんとの共著)がある。

 
■金川晋吾(かながわ・しんご)さん

写真家。1981年生まれ、京都府出身。神戸大学発達科学部人間発達科学科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科博士後 期課程修了。

2016年『father』(青幻舎)、2021年『犬たちの状態』(太田靖久さんとの共著、フィルムアート社)、2023年『長い間』(ナナルイ)を刊行。

近年の主な展覧会は、2018年「長い間」横浜市民ギャラリーあざみ野、2022年「六本木クロッシング2022展:往来 オーライ!」森美術館など。三木淳賞、さがみはら写真新人奨励賞を受賞。

 

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尼人
松田 修 (著)

おかん!おかんよ!現代美術は詐欺とちゃうねん!説明したるから読んでや!

ダウンタウンをはじめ優れたお笑い芸人を次々と輩出する尼崎市。作者は、そんな尼崎のワケあり風俗街である「かんなみ新地」近くで生まれ育った。3人兄弟の長男。家は当然のようにドのつく貧乏。少年時代には2度鑑別所に入り、更生プログラムで行った美術館でピカソに出会い感動。トラックの運転手をやりながら、東京藝術大学に入り大学院まで出て、作品も高い評価を得るようになった。しかし、母親はいまだ息子のことを正真正銘、詐欺師だと思っている。本書は、そんな母親に向けて、また分断と貧富の差が広がる世界に向けて書いた貧民蜂起のためのスラム芸術論である。

・著者メッセージ
批評家の黒嵜想さんが僕の仕事を「スラムからの福祉」と評してくれたことがある。貧困層の流儀や価値観、生き方を見て、それよりも上の社会階層の人たちが「元気になったり」するならば、それは正に「スラムからの福祉」だと。福祉は上から下へとに行われるだけではない、と。そしておかんは「スナック太平洋」で、毎日それを行っていた。そんな地獄と天国を結ぶような所業にはダイナミズムがあり、それはめちゃくちゃ「芸術」だ。この本はそんな芸術の、血筋や人種などといった縛りを超えた、僕ら尼人という文化的アイデンティティーを示す本でもある。そして、それを作品として残そうとするのが「芸術家」の仕事なのだ。
(最終章「何も深刻じゃない」より)

いなくなっていない父
金川晋吾 (著)

気鋭の写真家が綴る、親子という他人。
千葉雅也氏(哲学者、作家)、小田原のどか氏(彫刻家、評論家)、滝口悠生氏(作家)、激賞! 著者初の文芸書、衝撃のデビュー作。

その後のことを知っている私には、父のことを「失踪を繰り返す父」と呼ぶのはどうしても過剰なことに思える。私がそう思うのは、「父がやっていることなんてそんなにたいしたことではないんです」と謙遜するような気持ちもあるが、本当のところは、「父という人は、『失踪を繰り返す』という言葉で片づけてしまえるような人ではないのだ」と自慢げに言いたい気持ちのほうが強くある。――(本文より)

『father』にて「失踪する父」とされた男は、*その後は失踪していない。*
不在の父を撮影する写真家として知られるようになった著者に、「いる父」と向き合うことで何が浮かび上がってくるのか。
時に不気味に、時に息苦しく、時にユーモラスに目の前に現れる親子の姿をファインダーとテキストを通して描く、ドキュメンタリーノベル。

 
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