本のページ

SINCE 1991

2016年の雑誌の売上、41年ぶりに書籍を下回る

本日(12月27日)の新聞各紙等で、出版科学研究所(東京・新宿)が26日まとめた調査結果を報じています。2016年は雑誌の売上高が41年ぶりに書籍を下回る見通しとのこと。

書籍の売上が頑張ったというより、下がる書籍を雑誌がさらに下回ってしまった状況です。出版科学研究所が1~11月の販売実績を基に算出した出版物推定販売金額では、雑誌は約7200億円で、前年比7.7%減。ピークだった1997年と比べ、市場規模は約46%にまで縮小したそうです。ほぼ半減です。
とくに漫画誌全体の1~11月期の推定発行部数が前年同期比12%減と、大きく落ち込んでいます。

 
書籍はいろいろヒットもあったのにな、と思いますが、それでも前年比1.6%減。書籍は10年連続、雑誌は19年連続の前年割れだそうです。

電子書籍、とくに雑誌の電子版は増加傾向で、この流れは今後も続くと思われます。
たしかに、書籍より雑誌のほうが電子媒体で読まれやすい気がしますし、1か月の料金が紙の雑誌1冊分のような金額で、主要雑誌が100冊以上読める、なんてサービスをされたら、紙で買う気がしなくなる人も多いでしょうね・・・でも、雑誌が売れなくなると、書店(とくに町の書店)の方々には厳しい状況が続きます。

 
少し古めですが、2014年までのデータが 出版科学研究所のサイト で公開されていま。傾向がくっきりとしていますね。

 
【関連】
書籍が雑誌上回る 16年売り上げ、41年ぶり :日本経済新聞
【雑誌が書籍下回る】止まらない「雑誌離れ」 揺らぐ書店の屋台骨 – 産経ニュース
【雑誌が書籍下回る】「これからも続く傾向」 出版ニュース社・清田義昭代表の話 – 産経ニュース
41年ぶり出版界常識覆る 雑誌売り上げ書籍下回る|佐賀新聞LiVE
社説 雑誌不振 街の書店を直撃する | 信濃毎日新聞[信毎web]
雑誌と書籍が41年ぶり逆転 漫画誌不振、スマホ普及で ピーク時の半減― スポニチ Sponichi Annex 社会

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です