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【訃報】エッセイスト・物理学者の堀淳一さんが死去 廃線路歩きの元祖

エッセイストで北海道大学名誉教授の堀淳一(ほり・じゅんいち)さんが、11月15日に死去しました。91歳。京都府出身。

堀淳一さんは、1926年生まれ。1935年より札幌市に在住。北海道大学理学部を卒業。北海道大学で助教授、教授を歴任。専門は物理学。

小学生の頃より地図に興味を持ち、物理学の著書のほかに地図・鉄道・旅行関係の著作物が多数あり、1972年に『地図のたのしみ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。1980年に北大を退職し、地図や旅関係の執筆活動に従事。1990年に国土地理院長表彰を受けています。

地図と旅の愛好者の集まり「コンターサークルs」を主宰。鉄道の廃線路歩きや地形図を手に旅をするスタイルを確立したことでも知られています。

著作に『ヨーロッパ軽鉄道の詩』『にっぽん地図歩きの旅 古道、旧道、旧街道』など。なお、遺作となった『北海道 地図の中の廃線;旧国鉄の廃線跡を歩く追憶の旅』が亜璃西社より12月2日に刊行されます。

 

北海道 地図の中の廃線;旧国鉄の廃線跡を歩く追憶の旅
「鉄道への郷愁と憧憬を伝えてやまない」―芦原伸(紀行作家、「旅と鉄道」統括編集長)

◇『地図の中の札幌』『北海道 地図の中の鉄路』に続く、珠玉の地図エッセイ三部作がついに完結! 道内旧国鉄の廃線直後に著者が歩いた、全28線におよぶ廃線跡歩きの記録がここに蘇る。
◇レールの残照に慨嘆し、廃墟の風景ならではの寂寞感に身を震わせた日々を、のべ220枚の新旧地形図とともに追想した、卒寿の著者渾身の書き下ろし作品。
◇さらに、各路線に駅名一覧を付し、駅名の由来も併記。復刻版「北海道鉄道地図」(昭和37年、札幌鉄道管理局)と特製リーフレット(書き下ろし自伝エッセイ、略年譜、著作目録収録)を特別付録にした、地図&鉄道&堀ファン垂涎の保存版!

 
地図のたのしみ (KAWADEルネサンス)
地図ブームの魁となった1972年の名著復刊! 日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。掲載全地図が新しく製版し直されて生まれ変わった本書を、現在の地形と比較してみる楽しみも!

 
にっぽん地図歩きの旅 古道、旧道、旧街道 (講談社+α新書)
『日本鉄道旅行地図帳』監修 今尾恵介氏絶賛!
私だけの「名所」発見! 自然満喫うねうね道35選
83歳現役! 地図歩きの元祖は今日もゆく。小冒険と滋味に満ちたにっぽん再発見の旅!!

 
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