インベカヲリ★さん『私の顔は誰も知らない』刊行記念!著者×小川たまかさんオンライントークイベントを開催

インベカヲリ★さん著『私の顔は誰も知らない』
紀伊國屋書店では、写真家でノンフィクションライターのインベカヲリ★さんの初エッセイ&インタビュー集『私の顔は誰も知らない』(人々舎)の刊行を記念して、インベカヲリ★さんと小川たまかさんによるオンライントークイベントを6月17日(金)に開催します。
「『私の顔は誰も知らない』(人々舎)刊行記念 著者・インベカヲリ★さん×ゲスト・小川たまかさんオンライントークイベント」開催概要
膨大な数の女性の「個」に迫りポートレートを撮影してきたインベカヲリ★さんが、抑圧的な社会構造について、そしてそのなかで生きる女性の、人間の幸福について考える初エッセイ&インタビュー集『私の顔は誰も知らない』を5月に刊行しました。
また、同じ5月に、死刑を望み重犯罪を行う人々の論理について識者や関わる人たちへのインタビューを行い考察したルポルタージュ『「死刑になりたくて、他人を殺しました」 無差別殺傷犯の論理』(イースト・プレス)も刊行しています。

インベカヲリ★さん著『「死刑になりたくて、他人を殺しました」 無差別殺傷犯の論理』
今回のイベントでは両書籍の内容をもとに、かねてから親交があり、2月に『告発と呼ばれるものの周辺で』(亜紀書房)を刊行した、同じ1980年の生まれの小川たまかさんと語り合います。
【イベント概要】
■日時:2022年6月17日(金)19:00~20:30(予定)
■会場:Zoom(オンライン)
※申込者には登録用リンクをメールで連絡します(メール配信日:6月13日(月)・17日(金)の2回)。
※チケットを購入した方は、イベント後期間限定でアーカイブ配信も視聴できます。リアルタイムでの視聴が難しい場合はそちらをお楽しみください(アーカイブ配信はイベント終了後準備が整い次第メールで案内します)。
■料金:500円
■参加方法:チケット制
※2022年6月17日(金)19:00までに、Peatixサイト(https://peatix.com/event/3252047/view)にて購入してください。
★詳細:https://store.kinokuniya.co.jp/event/1652871962/
出演者プロフィール
■インベカヲリ★さん
1980年生まれ。東京都出身。写真家。
短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像制作会社勤務等を経て2006年よりフリーとして活動。2013年に出版の写真集『やっぱ月帰るわ、私。』で第39回木村伊兵衛写真賞最終候補に。2018年に第43回伊奈信夫賞を受賞、2019年に日本写真協会賞新人賞を受賞。
写真集に『理想の猫じゃない』『ふあふあの隙間(1)(2)(3)』がある。ノンフィクションライターとしても活動しており、『新潮45』に事件ルポなどを寄稿してきた。
著書に『家族不適応殺──新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』など。
■小川たまか(おがわ・たまか)さん
1980年生まれ。東京都出身。大学院卒業後、2008年に共同経営者と編集プロダクションを起ち上げ取締役を務めたのち、2018年からフリーライターに。Yahoo!ニュース個人「小川たまかのたまたま生きてる」などで、性暴力に関する問題を取材・執筆。
著書に『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)、共著に『わたしは黙らない――性暴力をなくす30の視点』(合同出版)。
私の顔は誰も知らない インベカヲリ★ (著) “なぜ多くの女性は、これほどまでに偽りの姿で生きているのだろう” 『私の顔は誰も知らない』とは、社会に適応することを最優先するあまり、本来のパーソナリティが完全に隠れてしまったかつての私であり、似たような経験を持つ、多くの女性たちを表した言葉だ。(中略)学校教育では異端が排除され、社会に出れば、ルールに適応することを求められる。外から入ってくる価値観に振り回され、偽りの自分でしか生きることができなくなってしまう。自分の発言を黙殺し、まったく違う人間を演じることが当たり前になってしまうのだ。 写真集『やっぱ月帰るわ、私。』『理想の猫じゃない』(共に赤々舎)、ノンフィクション『家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像』(KADOKAWA)など、写真と文筆を横断する作家、インベカヲリ★。両者の仕事に共通することは、対象の表面をなぞるのではなく、あくまでも「心」を捉えることにある。 こと写真においては、男性用グラビアにありがちな鑑賞的、消費的ではないポートレートが、写真業界および女性から圧倒的な支持を得て、今もなお撮影オファーが絶えない(2018年には第43回伊奈信男賞を、2019年には日本写真協会新人賞をそれぞれ受賞)。その理由は、撮影前に被写体から時間をかけて話を聞きとることで、その人自身の個人的な経験や考え方に焦点を合わせて、存在そのものを浮かび上がらせるからだ。 ただし撮影された写真には、普段とはまったく違う姿が写し出される。それは何故なのか、その落差には一体何が隠されているのか。 本書では、被写体や女性たちへのインタビューと、インべ自身の語りを通して、多くの女性が偽りの姿で生きざるを得ない、歪な社会構造を炙り出し、女性にとっての、ひいては人間にとっての幸福とは何なのかを考える。 このテーマ(偽りの姿)を体現したブックデザイン(セプテンバーカウボーイ/吉岡秀典による)にも注目。ぜひ手にとって確かめてほしい。 “抑圧、世間体、感情労働、そしてジェンダーとフェミニズム。うまく社会適応しているように見えるけれど、本当はしていないし、するつもりもない。たぶん理解されないから言わないだけ。そんな私たちの肖像” |
「死刑になりたくて、他人を殺しました」 無差別殺傷犯の論理
死刑という「安息」―― 「死刑になるため」、「無期懲役になるため」と、 【取材者】 |
告発と呼ばれるものの周辺で 小川 たまか (著) たまかさんほど被害者目線に立って性暴力について書いてきた人を知らない。 日本では、多くの女性が痴漢に遭う。 日本では、レイプに遭ったら、必ずしも法律が被害者を守ってはくれない。 性犯罪や性暴力に対して声を上げてもなかなか信じてもらえない。 でも、その声からは、内省も、やさしさも、前に行こうと信じる力も感じられるはずだ。 2017年性犯罪刑法が改正され、#metoo が続き、2019年4つの性犯罪裁判が立て続けに無罪となり、フラワーデモが起こった。 あなたの隣人、友人、家族も当事者になりうる。 |
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