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【第72回H氏賞・第40回現代詩人賞】H氏賞にうるし山千尋さん『ライトゲージ』 現代詩人賞は倉橋健一さん『無限抱擁』

第72回H氏賞および第40回現代詩人賞が決定!

第72回H氏賞および第40回現代詩人賞が決定!

日本現代詩人会は3月5日、新人の優れた詩集に贈る第72回H氏賞および、中堅以上の詩人の優れた詩集に贈る第40回現代詩人賞の受賞作を発表しました。

 

第72回H氏賞および第40回現代詩人賞が決定!

第71回H氏賞および第39回現代詩人賞の選考会が3月6日に開催され、次の通り受賞作が決定しました。

 
<第72回H氏賞 受賞作品>

うるし山千尋(うるしやま・ちひろ)さん
『ライトゲージ』(七月堂)

〔選考委員〕 古屋久昭さん(選考委員長)、石下典子さん、伊武トーマさん、清岳こうさん、草野早苗さん、土屋智宏さん、冨岡悦子さん

 
<第40回現代詩人賞 受賞作品>

倉橋健一(くらはし・けんいち)さん
『無限抱擁』(思潮社)

〔選考委員〕 秋山公哉さん(選考委員長)、新井高子さん、伊藤芳博さん、小林稔さん、鈴木ユリイカさん、高良勉さん、中島悦子さん

 
H氏賞を受賞したうるし山千尋さんは、1976年生まれ。鹿児島県出身。宮崎大学卒業。2007年「半笑いの騎士たち」他十四編で南日本文学賞、2021年「ライトゲージ」他十四編で南日本文学賞を受賞。

現代詩人賞を受賞した倉橋健一さんは、1934年生まれ。京都市出身。大阪府立吹田高校卒業。「イリプス」同人。2006年『化身』で地球賞、2017年『失せる故郷』で藤村記念歴程賞を受賞。

うるし山さんと倉橋さんには、それぞれ賞金50万円と記念品が贈られます。授賞式は2022年5月29日、「日本の詩祭2022」(アルカディア市ヶ谷)にて実施される予定です。

 

H氏賞および現代詩人賞について

H氏賞は、実業家の平澤貞二郎さんが1950年、詩を目指す新人のために私財を投じて基金を創設し、日本現代詩人会が主催する文学賞です。新人の優れた現代詩の詩集に贈られます。

なお、賞の名称は、平澤さんが自身の名前を公表する事を固辞したことから、ご本人のイニシャルをとって定められたものです。

選考は毎春、前年1月1日から12月31日の間に発行された新人の全詩集が対象となり、日本現代詩人会会員投票と選考委員の推薦により決定されます。

 
また1983年には、中堅以上の詩人を対象とし、優れた日本の現代詩集に贈られる現代詩人賞が創設されました。

 

ライトゲージ
うるし山 千尋 (著)

「書かないこと」を積極的に選択する

ゆったりとした目線の先に何かを見ようとしても、うるし山千尋が描く世界は現実と記憶と夢想の空気で私たちを包んでしまう。
著者は「書かないこと」を積極的に選択する、と暁方ミセイは言う。
うるし山千尋の「ライトゲージ」は音を出さない楽器のように、空気を震わせ、記憶を震わせ、時を震わせてゆく。

無限抱擁
倉橋 健一 (著)

記憶と幻 葡萄の実の数は知っておくべきだった失踪する記憶のためにも 私の眼の数を読むように チックタックチックタックと耳を刻む音、私はまだ水が欲しい (「あの葡萄の実は」) 夢の切片をたぐり寄せ、折り重なる仄暗い地層へ。遠い過去とともに幾多の物語を辿り、なお迫りくる現在を根柢から見据える新詩集。装幀=髙林昭太

 
【関連】
日本現代詩人会

 


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