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『親鸞文学全集<大正編>』全十三巻 今も色褪せない”親鸞文学”を再発掘!

『親鸞文学全集<大正編>』全十三巻 今も色褪せない"親鸞文学"を再発掘!

『親鸞文学全集<大正編>』全十三巻 今も色褪せない”親鸞文学”を再発掘!

大正時代の人々が熱狂した「親鸞」の文学作品のすべてを集め、その全貌を明らかにした、初の文学全集が誕生しました。同朋舎新社(合同会社DOHOP)より、『親鸞文学全集<大正編>』全十三巻が順次刊行されています。監修・解説は、龍谷大学・世界仏教文化研究センターの大澤絢子さん。

 

空前の「親鸞文学ブーム」が大正時代に!

今からおよそ100年前の大正時代、「親鸞ブーム」と呼ぶべき流行現象が起きたことをご存知でしょうか。

わずか数年の間に、13名の作者が「親鸞」を題材にした小説や戯曲、いわゆる「親鸞文学」を発表し、当時の人々を夢中にさせました。第一次世界大戦後の社会不安を背景に、史実への忠実さよりも、自らに「生きる」ことを問い続ける、人間味溢れる親鸞がドラマティックに描かれています。

これらの作品群は、時代に対する葛藤と、ぼんやりとした不安、結論の出ない悩みを抱える大衆からの熱狂的な支持・共感のもと、当時の文学界を牽引しました。

その魅力は、今なお全く色褪せてはおらず、現代の私たちに感動を与え、文学作品の面白さを堪能させてくれます。

 

親鸞文学全集<大正編>の特徴

 
●多彩な顔触れの作者たちと個性豊かな親鸞物語

大衆小説の巨匠・吉川英治をはじめ、文学の劈頭を飾る倉田百三、思想家として絶大な人気を博した石丸梧平、冒険小説家で一時代を築いた山中峯太郎、その他、劇作家、僧侶とバラエティーに富んだ顔ぶれの作者たちによる、感動あり、人生訓あり、涙あり、笑いありの親鸞のドラマを満喫できます。

 
●国会図書館にも所蔵されていない貴重な作品も収録

当時の雑誌でのみ発表された作品、現存する当時の書籍が極めて少ない貴重本など、他では読むことのできない小説、戯曲を多数収録しています。

 
●親鸞ブームを学術的に初めて解明する充実した解説

大正時代の親鸞ブーム・宗教観・大衆の中で語られてきた親鸞像などについて、わかりやすく解説。本シリーズ刊行にあたり、作者や作品について独自調査、取材を行い、新情報も満載。一時代を築いた親鸞文学について、解説した初めての全集です。親鸞ファンだけでなく、近代文学、宗教文学に興味のある人にもおすすめです。

 

刊行予定について

 
【2017年7月刊行】
第1巻:『人間親鸞』 石丸梧平
第2巻:『受難の親鸞』 石丸梧平

【2017年10月刊行予定】
第3巻:『親鸞記』 吉川英治
第4巻:『戯曲 親鸞』香春建一
    『親鸞―喜劇一幕』 田島淳

【2017年12月刊行予定】
第5巻:『人間苦の親鸞』松田青針
第6巻:『 大凡愚親鸞』松田青針
    『戯曲 親鸞』 江原小弥太

【2018年2月末刊行予定】
第7巻:『戯曲 人間親鸞』 石丸梧平
    『戯曲 親鸞』茅場道隆
第8巻:『創作親鸞 第一部』三浦関造

【2018年4月末刊行予定】
第9巻:『創作親鸞 第二部』 三浦関造
第10巻:『戯曲 親鸞聖人』 山中峯太郎
    『燃えいづる魂―親鸞の新生』 小松徹三

【2018年6月末刊行予定】
第11巻:『親鸞』村上浪六
第12巻:『愚禿親鸞』 須藤光暉

【2018年8月末刊行予定】
第13巻:『出家とその弟子』倉田百三

 

親鸞文学全集<大正編>『人間親鸞』(第一巻)
小説があらゆる娯楽の中心だった頃、大衆から熱狂的に迎えられた親鸞文学の一大ムーヴメント!!その全貌を明らかにした初の全集です。 親鸞文学の劈頭を飾る倉田百三はもちろん、新聞小説で人気を博した石丸梧平、冒険小説で一時代を築いた山中峯太郎、大衆小説の巨匠、吉川英治…。思想家、宗教文学作家、冒険小説家、劇作家、僧侶…独自の感性と、個性溢れるストーリー展開によって、独自の親鸞像に迫ります。 第1巻『人間親鸞』(石丸梧平)は朝日新聞に連載された、『出家とその弟子』に並ぶ大正期親鸞ブームの代表作。 監修は大澤絢子氏(龍谷大学 世界仏教文化研究センター)。

 
親鸞文学全集<大正編>『受難の親鸞』(第二巻)
第2巻『受難の親鸞』(石丸梧平)は流罪までの苦難を描いた、石丸による親鸞文学の集大成。

 


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