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【訃報】哲学者・中村雄二郎さんが死去 『共通感覚論』『術語集』など

哲学者で、明治大名誉教授の中村雄二郎さんが8月26日、老衰のため死去しました。91歳。東京出身。葬儀・告別式は近親者で執り行われました。喪主は妻の静江さん。後日、「しのぶ会」を開く予定。

 
中村雄二郎さんは、1925年(大正14年)生まれ。東京大学大学院修了。文化放送勤務を経て、明治大学教授などを歴任。

フランス哲学を基盤として、宗教、文化、言語、演劇など、幅広い領域にわたって独自の思索を行い、活発な著作活動を行いました。1984年から1994年まで、岩波書店の学術誌『へるめす』の編集同人も務めています。

著書は、『共通感覚論』『魔女ランダ考』『哲学の現在』『術語集』『悪の哲学ノート』『宗教とはなにか』『西田哲学の脱構築』『現代情念論』『感性の覚醒』『臨床の知とは何か』など多数。

 

共通感覚論 (岩波現代文庫―学術)
〈常識〉を意味するコモン・センスという言葉は,アリストテレス以来,五感を統合する根源的能力の〈共通感覚〉を意味していた.この2つはどのように結びつき,関係するのだろうか.古今の知見を縦横に駆使し,人間や芸術に関する多くの重要な問題がコモン・センスの問題にかかわることを明らかにした現代哲学の記念碑的著作.木村敏解説.

 
術語集―気になることば (岩波新書)
現実や世界を読み解いていくためのキー・ワード=術語。現在の〈知の組みかえ〉の時代にあって、著者は、記号、コスモロジー、パラダイム等、さまざまな知の領域で使われている代表的な四〇の術語と関連語について、概念の明晰化を試みながらそれを表現の場で生かそうとする。現代思想の本質が把握できる、〈気になることば〉の私家版辞典。

 
臨床の知とは何か (岩波新書)
科学に代表される“近代の知”は大きな成果を生んだ。しかし今日、その限界も指摘されはじめている。人間存在の多面的な現実に即した“臨床の知”が構築されねばならない。著者の積年の思索の結実である本書は、人間の知のあり方に新たな展望を開き、脳死や臓器移植などの医学的臨床の問題にたいしても明快な視点を提供する。

 


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