町屋良平さん『坂下あたると、しじょうの宇宙』刊行記念!集英社が「コンピューター詩人 坂下あたる」を公開 芥川賞作家の言葉をつかって、機械が詩を作る!
集英社は2月6日、コンピューターによる現代詩制作システム「コンピューター詩人 坂下あたる」を公開しました。
機械が詩を書く!? 「コンピューター詩人 坂下あたる」を公開
「コンピューター詩人 坂下あたる」は、芥川賞作家・町屋良平さんの新作小説『坂下あたると、しじょうの宇宙』の刊行を記念して制作されたシステムです。
町屋良平さんが書いたフレーズをつかって機械が自動で詩を生成する仕組みで、まるで人間が作ったかのような「詩」ができるのが特長です。ページを更新するたびに新しい詩が生成され、最大で450億通りの詩ができあがります。
【町屋良平さん コメント】
「ここにあるのは詩のような言葉たちですが、詩ではない。
そして素材として自分(町屋)の言葉がある以上、純粋に『コンピューター』でもなければ、『詩』でもないものです。
もしそこに『詩情』が読みとれるとしたら、いったいなんなのか?
ぜひ奇妙なる言葉の感覚を、体験してみてください」
★詳細ページ:http://renzaburo.jp/ataru/
書籍『坂下あたると、しじょうの宇宙』について
<あらすじ>
高校生の毅(つよし)は詩を書いているが、全くといっていいほど評価されていない。
一方、親友のあたるには小説の才能があり、新人賞の最終候補にも残っている。
ある日、小説投稿サイトにあたるの偽アカウントが作られる。
ふたりで「犯人」を突き止めると、それはなんとあたるの作風を模倣したAIだった。
あたるの分身のようなAIが書く小説は、やがてオリジナルの作品を書くようになり――。
AIは人間の創作を超えられるのか、オリジナルな文学とは何なのか。芥川賞を受賞し、純文学の世界で高く評価される著者が今日的テーマに挑んだ話題作!
町屋良平さん プロフィール
著者の町屋良平(まちや・りょうへい)さんは、1983年東京都生まれ。2016年「青が破れる」で第53回文藝賞を受賞してデビュー。
2019年「1R1分34秒」で第160回芥川賞を受賞。その他の著書に『しき』『ぼくはきっとやさしい』『愛が嫌い』などがある。
坂下あたると、しじょうの宇宙 町屋 良平 (著) 自分には才能がない。 一方、親友のあたるには才能があった。彼は紙上に至情の詩情を書き込める天才だった。多くのファンがいて、新人賞の最終候補にも残っている。 しかもあたるは毅が片想いしている可愛い女子と付き合っていて、毅は劣等感でいっぱいだった。 そんな中、小説投稿サイトにあたるの偽アカウントが作られる。「犯人」を突き止めると、それはなんとあたるの作風を模倣したAIだった。 あたるの分身のようなAIが書く小説は、やがてオリジナルの面白さを超えるようになり――。 誰かのために書くということ。誰かに思いを届けるということ。芥川賞受賞作家が、文学にかける高校生の姿を描いた青春エンタメ小説。 |
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