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【第41回サントリー学芸賞】善教将大さん、山口慎太郎さん、桑木野幸司さん、鈴木聖さん、小泉悠さん、藤原辰史さん、板東洋介さん、古田徹也さんが受賞

第41回サントリー学芸賞が決定!

第41回サントリー学芸賞が決定!

公益財団法人サントリー文化財団は、広く社会と文化を考える、独創的で優れた研究、評論活動をした人物に贈られる「第41回サントリー学芸賞」の受賞者・対象作品を発表しました。

 

第41回サントリー学芸賞は4部門で計8名の方が受賞!

第41回サントリー学芸賞では、2018年1月以降に出版された日本語の著作を対象に「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門において各選考委員より優れた作品が推薦され、2回にわたる選考委員会での審議を経て、受賞者および作品が次の通り決定しました。

なお、贈呈式は12月9日(月)に東京で開催される予定です。

 
<第41回サントリー学芸賞 受賞者・対象作品>

〔政治・経済部門〕
◎善教将大(ぜんきょう・まさひろ)さん(関西学院大学法学部准教授)
『維新支持の分析 ポピュリズムか、有権者の合理性か』(有斐閣)

◎山口慎太郎(やまぐち・しんたろう)さん(東京大学大学院経済学研究科准教授)
『「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実』(光文社)

〔芸術・文学部門〕
◎桑木野幸司(くわきの・こうじ)さん(大阪大学大学院文学研究科准教授)
『ルネサンス庭園の精神史 権力と知と美のメディア空間』(白水社)

◎鈴木聖子(すずき・せいこ)さん(パリ・ディドロ(パリ第七)大学東アジア言語文化学部助教)
『〈雅楽〉の誕生 田辺尚雄が見た大東亜の響き』(春秋社)

〔社会・風俗部門〕
◎小泉悠(こいずみ・ゆう)さん(東京大学先端科学技術研究センター特任助教)
『「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(東京堂出版)

◎藤原辰史(ふじはら・たつし)さん(京都大学人文科学研究所准教授)
『分解の哲学 腐敗と発酵をめぐる思考』(青土社)

〔思想・歴史部門〕
◎板東洋介(ばんどう・ようすけ)さん(皇學館大学文学部准教授)
『徂徠学派から国学へ 表現する人間』(ぺりかん社)

◎古田徹也(ふるた・てつや)さん(東京大学大学院人文社会系研究科准教授)
『言葉の魂の哲学』(講談社)

 
※詳細は、https://www.suntory.co.jp/news/article/13599-1.html をご覧ください。
※また、受賞者略歴は、https://www.suntory.co.jp/news/article/13599-2.html を、選評は、https://www.suntory.co.jp/news/article/13599-3.html をご覧ください。

 

サントリー学芸賞について

サントリー学芸賞は、1979年に創設。サントリーの創業80周年を記念して同年に設立されたサントリー文化財団(https://www.suntory.co.jp/sfnd/)が主催する学術賞です。

「政治・経済」「芸術・文学」「社会・風俗」「思想・歴史」の4部門に分かれ、毎年、前年1月以降に出版された著作物を対象に選考し、広く社会と文化を考える、独創的で優れた研究、評論活動をされた方を顕彰します。

選考に際しては、個性豊かで将来が期待される新進の評論家、研究者であること、本人の思想、主張が明確な作品であることに主眼が置かれています。また、代表候補作品だけでなく、これまでの一連の著作活動の業績を総合して選考の対象としています。

なお、本年2月のサントリー文化財団設立40周年を機に、人文学・社会科学分野における既存の枠組にとらわれない自由な評論・研究活動のさらなる発展を願い、副賞を従来の200万円から300万円に増額しています。

 

維新支持の分析 — ポピュリズムか,有権者の合理性か
善教 将大 (著)

【なぜ住民投票の結果は反対多数となったのか】
「大阪維新」の政治について、有権者の維新に対する支持態度の要因を実証的に分析することによって明らかにする。サーベイ実験などの手法を用いて、維新の「成功」と「失敗」の要因を一貫した理論枠組みから分析し、分析結果から日本の民主主義を支える市民社会の可能性を模索する。

「家族の幸せ」の経済学 データ分析でわかった結婚、出産、子育ての真実 (光文社新書)
山口 慎太郎 (著)

「帝王切開なんかしたら落ち着きのない子に育つ」「赤ちゃんには母乳が一番。愛情たっぷりで頭もよくなる」「3歳までは母親がつきっきりで子育てすべき。子もそれを求めてる」出産や子育ては、このようなエビデンス(科学的根拠)を一切無視した「思い込み」が幅をきかせている。その思い込みに基づく「助言」や「指導」をしてくれる人もいる。親身になってくれる人はありがたい。独特の説得力もあるだろう。しかし、間違っていることを、あなたやその家族が取り入れる必要はまったくない。こういうとき、経済学の手法は役に立つ。人々の意思決定、そして行動を分析する学問だからだ。その研究の最先端を、気鋭の経済学者がわかりやすく案内する。

ルネサンス庭園の精神史:権力と知と美のメディア空間
桑木野 幸司 (著)

ボッティチェッリ『春』に描かれたのは、実在の庭だったのか。博物知識の集積場にして、美術品の展覧スペース、政治的なプロパガンダ装置―初期近代イタリアを彩る数々の名苑奇園の内に、当時の自然観や美学、哲学、科学、工学が混淆する創造的瞬間を見る、新しい文化史。図版多数収録。

〈雅楽〉の誕生: 田辺尚雄が見た大東亜の響き
鈴木 聖子 (著)

「平安時代からの伝統」?「シルクロードの悠久の響き」?つくられた“雅楽”の真相に迫る。西洋の音響学や進化論などの“科学的”知見にもとづき日本の音楽を研究した音楽学者・田辺尚雄。「日本音階」の探究から出発し、“雅楽”を核とする「日本音楽史」を編み上げ、果てはシルクロードのむこうに“雅楽”の悠久の響きを追い求めた。

「帝国」ロシアの地政学 (「勢力圏」で読むユーラシア戦略)
小泉 悠 (著)

ロシアの対外政策を分析し、その野望と戦略を読み解く。旧ソ連諸国、中東、東アジア、そして北極圏へと張り巡らされるロシアの新勢力圏を丹念に分析。国際社会の新秩序を理解するのに最適の書。北方領土の軍事的価値にも言及。

分解の哲学 ―腐敗と発酵をめぐる思考―
藤原辰史 (著)

おもちゃに変身するゴミ、土に還るロボット、葬送されるクジラ、目に見えない微生物…。わたしたちが生きる世界は新品と廃棄物、生産と消費、生と死のあわいにある豊かさに満ち溢れている。歴史学、文学、生態学から在野の実践知までを横断する、“食”を思考するための新しい哲学。

徂徠学派から国学へ: 表現する人間
板東 洋介 (著)

八代将軍吉宗が導いた享保期の社会変化により、思想界に二つの新興勢力が現れた。徂徠学と国学である。ともに「古学派」として括られる両派は発想・方法論において双子のように似通っていた。当時の主流たる朱子学を否定、儒教の教書や日本の古典といった「古え(いにしえ)」に「道」を見い出す古学派が着目した人間の内面と外界との落差を「表現する人間」という像を基に考察する近世思想史論。

言葉の魂の哲学 (講談社選書メチエ)
古田 徹也 (著)

言葉が表情を失うことがある。たとえば、「今」という字をじっと見つめ続けていると、文字がたんなる線の寄せ集めに見えてくる。「ゲシュタルト崩壊」といわれる現象だ。本書は、中島敦とホーフマンスタールの二編の小説からはじまる。いずれも「ゲシュタルト崩壊」を扱った作品だ。そのうえで、ウィトゲンシュタインの言語論を検証し、カール・クラウスの言語論を考える。「生きた言葉」「魂ある言葉」を考える清新な哲学―。

 
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