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文芸誌『新潮』2016年12月号に手塚治虫氏の遺稿を掲載 特集「手塚治虫のエロティカ」

2016年11月7日発売の月刊文芸誌『新潮』12月号(新潮社)に、国民的漫画家・手塚治虫氏が女性の肉体をテーマに描いた未公開イラスト29点が初公開されています。

今回公開されたイラストは、1989年に60歳で亡くなった手塚氏の仕事場で、約2年前の2014年に、長女・るみ子さんが「開かず」状態の机の引き出しとロッカーから約25年ぶりに見つけた遺稿約200点のうちの一部です。

  〔『新潮』公式サイトより〕

◆手塚治虫のエロティカ《初公開 永久保存グラビア!》
国民的漫画家が密かに描き続けたエロティック素描群が発掘された。いつ、何のために? 驚くほど艶めかしいイメージをグラビア初公開。性を超越したエロスとメタモルフォーゼへ向かう欲望を検証する!

グラマラスなネズミが体をくねらす絵や、裸の女性がコイや白馬に変身する絵など、「動物や昆虫までが色っぽく、命の変容する様がエロスを放つのが父の作品の特徴。それを描くのを楽しんでいたことが伝わる。エロスは手塚マンガの“毒”でもあり魅力でもある」とるみ子さんはコメント。関係者は「独特のエロチシズム感覚や、メタモルフォーゼ(変身)への関心など作家性がうかがえる」として注目しています。

イラストは、特集「手塚治虫のエロティカ」として、巻頭のカラーグラビアなどで掲載。原稿用紙の裏などに描かれており習作とみられ、発表の意図はなかったようです。

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新潮 | 新潮社


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