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ノーベル平和賞・ナディア・ムラドさん『THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』全国の紀伊國屋書店にて11/17より先行発売!

ノーベル平和賞・ナディア・ムラドさん『THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』全国の紀伊國屋書店にて11/17より先行発売!

ノーベル平和賞・ナディア・ムラドさん『THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』全国の紀伊國屋書店にて11/17より先行発売!

東洋館出版社は、2018年ノーベル平和賞受賞が決まった人権活動家・ナディア・ムラドさんが自身の壮絶な経験を物語る『THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』(ジェナ・クラジェスキさん共著/吉井智津さん訳)を11月末に発売する予定ですが、一般販売に先駆け、2018年11月17日より全国の紀伊國屋書店およびウェブストアにて先行発売します(北海道・中国・四国・九州地方は18日に先行発売開始)。

 

1人の少女が、過酷な経験を経て人権活動家として自らの体験を訴えるまでの物語

2018年のノーベル平和賞受賞が決定したナディア・ムラドさんは1993年、イラク北部生まれ。
その受賞理由に、「戦争および紛争下において、武器としての性暴力を根絶するために尽力」したことが挙げられています。特に、自分自身がイスラム国(ISIS)に囚われ、そこで受けた悲惨な体験を公表し、その実態を知らしめたことは、世界中に大きな衝撃を与えました。

2014年、彼女が住む村全体がイスラム国(ISIS)による襲撃を受けました。1日のうちに母親と兄6人を殺されると共に、自身がイスラム国の奴隷として性暴力をふくむ悲惨な仕打ちを、3ヶ月にわたって受けることになります。

 
本書『THE LAST GIRL イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』では、イスラム国(ISIS)による虐殺や性暴力・暴力の実態が、彼女自身の目を通して圧倒的な臨場感で描かれています。
彼女は生きのびた命で、奪われた、たくさんの命のために意味のあることを行いたいと、声を挙げ続けてきました。

彼女の弁護士、アマル・クルーニーさんが寄せた序文にはこうあります。

「だが、ナディアは沈黙を拒んだ。孤児、性暴力の被害者、奴隷、難民――人生がラベルを貼るように彼女に与えてきたこれらの呼び名でばかり呼ばれることに、抵抗を続けてきた。それだけでなく、別のあたらしい呼ばれ方を自ら示してきたのだ―― 生還者(サバイバー)、ヤズィディ教徒たちのリーダー、女性の権利擁護者、ノーベル平和賞候補者、国連親善大使。そしていま、著者という呼び名がここに加わった。」

 
すべての女性に関わる尊厳と人権、そして少数民族への弾圧の現実を訴える彼女が、過酷な体験からどのようにして国連親善大使にまでなったのか、ノーベル平和賞受賞への道のりが、この書籍に記されています。

本書の売上金の一部を、国際的な人道支援に関する組織、及び団体に寄付することも検討されています。詳細については別途、東洋館出版社特設サイトにて公表される予定です。

 

著者プロフィール

■著者:ナディア・ムラド(Nadia Murad)さん

人権活動家。ヴァーツラフ・ハヴェル人権賞、サハロフ賞を受賞し、人身売買の被害者らの尊厳を訴える国連親善大使に就任した。現在は、ヤズィディの権利擁護団体ヤズダとともに、イスラム国を大量虐殺と人道に対する罪で国際刑事裁判所の法廷に立たせるべく活動している。

2018年、デニ・ムクウェゲさんとともにノーベル平和賞の受賞が決定。

 
■著者:ジェナ・クラジェスキ(Jenna Krajeski)さん

ジャーナリスト。ニューヨークを拠点に活動し、トルコ、エジプト、イラク、シリア関連の記事を、ニューヨーカー、スレート、ネイション、ヴァージニア・クウォータリー・レビューなどのメディアで執筆している。2016年度ミシガン大学ナイト・ウォレス・フェロー。

 
■序文:アマル・クルーニー(Amal Clooney)さん

英ロンドン、ドウティー・ストリート・チェンバース所属の国際法と人権問題を専門とする法廷弁護士。米コロンビア大学ロースクール客員教授。

ナディア・ムラドとイラク、シリアでイスラム国によって性奴隷にされたヤズィディの女性たちの弁護士として、国内および国際法廷でイスラム国が犯した犯罪に対する説明責任を確保すべく、活動を続けている。

 
■訳者:吉井智津(よしい・ちず)さん

翻訳家。神戸市外国語大学英米学科卒業。

訳書に『小さなモネ――アイリス・グレース――自閉症の少女と子猫の奇跡』(辰巳出版)、『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』『こじれた仲の処方箋』(ともに東洋館出版社)ほか多数。

 

■紀伊國屋書店ウェブストア

彼女はただ、離ればなれになった家族や友人と元の生活に戻りたかっただけだった。
故郷の村に突然訪れた「イスラム国」の収奪に始まる惨劇の数々は、彼女が母からもらった大切な宝物から家族、友人、女性としての尊厳に至るまで、その全てを奪った。
―やがてそれが叶わぬ現実となり、彼女は決心した。
志半ばで命を落とした「声なき声」としての家族や友人達の為、死地において、命がけで彼女の逃亡を支援した勇気ある人々の為、今も人身売買や暴力の犠牲となって苦しむ全ての女性達の為。
自分がこのような悲惨な人生を歩む「THE LAST GIRL」であって欲しいと願い、無数の声なき声の代弁者とし、世界中に蔓延する暴力と性暴力根絶のために戦う、一人の女性の物語である。

 


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