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『どんな日もエレガンス』フランス伯爵家に嫁いでみつけた、どんな日も心を満たすエレガンスのコツ

ドメストル美紀さん著『どんな日もエレガンス』

ドメストル美紀さん著『どんな日もエレガンス』

ドメストル美紀さん著『どんな日もエレガンス』が、大和書房より刊行されました。

 

エレガンス、育ちの良さはどんな人でも身につけられる

ごく一般のサラリーマン家庭で育ち、特別裕福でも、家柄の良い家系でもない日本人女性が結婚した相手は、フランスの伯爵家の末裔でした。

 
その日本人女性とは、本書『どんな日もエレガンス』の著者である、ドメストル美紀さんです。彼女は普段の生活で彼等の暮らしぶりを垣間見つつ、エレガンスとは何か?を日々考えるようになりました。

 

フランス伯爵家の暮らしぶりとは?

フランスには未だ爵位をもつ人が何千といます。貴族であろうと着ている服や食べるもの、住まいや立ち居振る舞いも一般の人と変わらないけれども、何かが違うと著者は言います。

 
「同じ服でも、同じ食べ物でも、同じ住まいでも、何かが微妙に異なっている。それが何とも素敵で、エレガントに映りました。」(はじめに より)

彼等の何が素敵なのかを突き詰めると、「これを着ればエレガンス」という上辺ではなく、謙虚さ、思いやり、思慮深さ、誠実さを重んじるという姿勢に表れているということに気づきます。

本書では、美しい貴族階級の暮らしぶりを紹介しつつ、そこでみつけたエレガンスのコツを伝授します。

 

あつあつの手料理よりも「人の心」がメインの食事を

義母曰く、料理は出来立て熱々なことが重要ではなく、事前に準備しておいて、食卓で落ち着いて会話や食事を楽しむことが大切だと考えています。

なのでアルデンテで茹でたてが美味しいとされるパスタであっても、事前に茹でて食べる直前で温めます。

 
「台所とサロン(食卓)をバタバタ行き来するより、食卓で交わす会話が大切であり、ゆったりエレガントに食事を楽しむことが大切なのです。」(第2章「食事とスタイルを美しくデザインする」より)

 

伯爵夫人は、10着しか服を持たない?

『フランス人は10着しか服を持たない』が日本でベストセラーとなり、友人にこれは本当か?とよく聞かれたといいます。

実際のところというのは……人によりけり。でも、義母に関してはほぼ本当だとドメストルさんは言います。

 
義母は自分に合う定番アイテムが確立され、下手に挑戦しません。クローゼットを簡潔にするコツは、実際は「10着しか持たない」のではなくそのシーズン毎に「10着しか並べない」という手段を取っています。

生粋の伯爵家フレンチ・マダム流の「衣・食・住」で心を満たすコツ。
夫婦円満のヒントや年を重ねてもいつまでも素敵な彼女たちから学びます。
どんな人でも身につけられるエレガンスの方法をエピソードとともに紹介しています。

 

本書の構成

はじめに――「ごく普通」の育ちでも、エレガンスは身につけられる

第1章 毎日の暮らしが上質な人生をつくる
家は舞台と心得る
伯爵夫人のお部屋づくりのルール
「着替え」を楽しむように、インテリアも変えてみる
忙しくてもきれいな部屋はキープできる
「香り」もインテリアのうち
バゲットを買う気軽さで花束を買う
心が満ちる優雅な朝時間を

第2章 食事とスタイルを美しくデザインする
食欲を満たすのが「食事」ではない
貴族階級の美しい食事とは
フランス貴族のおもてなしの作法
シックなワインのたしなみ方
忙しい時ほど食事はゆったりと
フランス人に肥満が少ない理由
甘いものとは上手にお付き合い
体重計はいらない

第3章 装いはあなたの”人格”を語る
ドレスアップして、しすぎることはない
素敵ベルサイエ・マダムのベーシックスタイル
貴族階級がおさえる装いのプロトコール
ファッションにも遊び心を忘れない
心をときめかせるビジューの使いかた
ただ「好きな服を着る」のはみっともない
伯爵夫人は10着しか服を持たない?
立ち居振る舞いが美しい人の秘密

第4章 「女」を楽しみ続けるからいくつになっても色あせない
妻になっても母になっても「私」を大切にする
フレンチマダムの夫婦円満の秘訣
伯爵夫人は社交界で「女」を磨く
いつまでも夫を誘惑するマダムたち
年を重ねるごとに、美しさを更新する
生まれ持った「女性らしさ」を存分に楽しむ
一瞬で魅惑的になれる香水の魔法
フランス女性が所帯じみないワケ

第5章 社交界に通用する「美しい考え方」とは
社交はその人の一面を知ればそれでいい
貴族階級の”サヴォア・フェール”のある会話
「品格」は内側に宿る
「自分の弱み」を見せないプライドを持つ
露骨な上昇志向は品位を下げる
鋭い言葉は心におさめる
とびきりの幸せは特別でない一日のなかに潜む
フランス貴族は「楽しむ」ことを怠らない

第6章 どこにいてもエレガントに生きられる
アイロンがけで背筋まで伸ばす
日焼けは生活の証
優美な一人時間で忙しくてもエレガントに
年中行事で日々を色づける
季節の恵みはその時期だけのお楽しみ
フランスの子どもが騒がない理由
政治ウォッチは〝エキサイティング〟
時間がなくてもバカンスは楽しめる

おわりに――フランス伯爵家に嫁いで見つけた「エレガンスの答え」

 

著者プロフィール

著者のドメストル美紀(どめすとる・みき/Miki de Maistre)さんは、東京女子大学、INSEAD(旧欧州経営大学院、フォンテーヌブロー校)卒業。

航空会社、投資銀行勤務を経て、現在は執筆活動に勤しむ。18世紀から続くフランスの伯爵家に嫁ぎ、ベルサイユにてフランス人の夫、男子二人、愛猫マエストロと共に暮らす。

著書に『イサムとタケルのミラクルジャーニー』『フランス伯爵夫人に学ぶ 美しく、上質に暮らす45のルール』がある。

★Instagram(@mikidemaistre):https://www.instagram.com/mikidemaistre/
★note:https://note.com/lazyelephant

 

どんな日もエレガンス
ドメストル 美紀 (著)

――「エレガンス」は、しなやかでいて、実は、人が生きていく上で必要な “強さ” なのです。
日本のサラリーマン家庭で育った著者が、18世紀から続くフランス伯爵家に嫁いでみつけた「暮らしの答え」。

現代は、貴族も一般人も、食べるもの着るもの、住まいも変わらないのにフランス貴族階級の女性たちは、何かが違う。それがとても素敵に映りました。

そんな、エレガンスの条件は「お金持ち」でも「目鼻立ちの整った美人」でもありません。
特別な時だけ、特別な振る舞いをすれば醸し出されるものでもありません。
日々の小さな一つひとつと、どう向き合っているか、そこが重要なようなのです。

本書では、美しい貴族階級の暮らしぶりを皆様に紹介しつつ、そこでみつけたエレガンスについてお伝えしていければと思っています。
どうぞ、フランスを旅しているような気分でお楽しみください。
・個性が欲しいならベーシックカラーを纏う
・あつあつの手料理がなくても「食事」は楽しめる
・忙しくてもきれいな部屋はキープできる
・ジムや部屋では運動しない
・季節のものを主役にした暮らしづくりを
・鋭い言葉は心におさめる
etc…

 


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