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【訃報】米作家・フィリップ・ロスさん死去 ピュリツァー賞を受賞

現代アメリカ文学を代表する小説家、フィリップ・ロス(Philip Roth)さんが5月22日、うっ血性心不全のため死去しました。85歳。

 
フィリップ・ロスさんは、1933年ニュージャージー州ニューアークでユダヤ系移民の子として生まれました。

1959年に発表した『さようならコロンバス』で全米図書賞など複数の賞を受賞、1998年には『アメリカン・パストラル』でピュリツァー賞を受賞するなど、受賞歴多数。

著書に『ルーシィの哀しみ』 『われらのギャング』『ポートノイの不満』『素晴らしいアメリカ野球』『乳房になった男』『解き放たれたザッカーマン』『背信の日々』『父の遺産』『いつわり』『ヒューマン・ステイン』『ダイング・アニマル』『プロット・アゲンスト・アメリカ』など。

 

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もしも第二次大戦時に元飛行士で反ユダヤ主義者リンドバーグが大統領になっていたら・・・。
7歳の少年の目線で差別にさらされる恐怖と家族・民族・国家を描く、ロス最高傑作とも評される歴史改変小説。

 
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ニューヨークの高級住宅地に住む女子大生と下町の叔父の家に下宿する貧しい青年の恋…。空虚なアメリカの繁栄の中に生まれた張りつめた恋の物語を、甘やかな抒情とペーソスで描いたデビュー作。

 


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