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ジェンダーレス時代の男の子育児論『いばらの道の男の子たちへ』が刊行

雑誌『STORY』の人気web連載を書籍化した、太田啓子さん&田中俊之さん著『いばらの道の男の子たちへ~ジェンダーレス時代の男の子育児論』が光文社より刊行されました。

 

「男の子なんだから頑張って」「男の子だから仕方がない」

雑誌『STORY』のホームページ(https://storyweb.jp/)では「Junior STORY」という柱を立てて「母10年目からの子育て」をテーマに、思春期の子どもを育てるママたちの悩みに寄り添ってきました。その立ち上げの時から続いてきた人気連載(2021年~2023年まで)を再編成し、さらに追加取材を行うことで、一冊の子育て実用書としてまとめた『いばらの道の男の子たちへ』が発売されます。

 
「男の子なんだから頑張って」「男の子だから仕方がない」
――息子がいる親たちは、日頃の子育ての中で、ついそのように考えてしまいがちですが、それが競争社会を助長し、社会のジェンダーレス化を妨げています。むしろ男の子たちのミライをツラいものにしているのです。では、そんな男の子たちの子育てをするうえで、親である私たちはどうずればいいのか。

 
前著『これからの男の子たちへ』がAmazonランキングの1位を独占した弁護士の太田啓子さんと、フェミニズムと表裏一体の「男性学」のスペシャリストで社会学者の田中俊之さん。

ともに、それぞれ2人の男児の子育て真っ最中というお二人が、親たちの悩みやモヤモヤに答える形式で大いに語り合います。

 
【内容】

「うちの息子が競争社会で勝ち抜けなかったらどうするの?」でいいのか?
セックスした相手の数を誇りたがる男子たちは、なぜそうなったのか?
女の人からのスキンシップは男なら誰でもOK?
「プリキュアより仮面ライダーのほうが強い」と息子に言われたら?
子ども部屋に鍵は必要?
息子がアダルト動画を観ていたらどうする?
スーパー銭湯の男風呂は、なぜ、おばちゃんが掃除をする?
「『女子枠』は男女差別だ」と考える男の子に対して、どのように説明すれば…?  etc.

 
Web連載では公開されていない追加インタビュー記事も掲載!

◎灘中学校・灘高等学校教諭・片田 孫 朝日先生
◎お笑いコンビ「フォーリンラブ」のバービーさん ほか

 

著者プロフィール

 
■太田啓子(おおた・けいこ)さん

弁護士。高校生と中学生男児の母。離婚問題、セクハラ事件などに多く関わる。弁護士業務と育児の経験を基にした、ジェンダーにまつわるSNS投稿が反響を呼ぶ。性差別、性暴力について次世代についてどう教えるか悩みつつ書いた子育てエッセイ『これからの男の子たちへ』(2020年/大月書店)が話題になり、韓国、台湾など4カ国で翻訳。

 
■田中俊之(たなか・としゆき)さん

社会学者。大妻女子大学人間関係学部准教授。専門は男性学。『男性学の新展開』(2009年)、『男子が10代のうちに考えておきたいこと』(2019年)など著書多数。競争社会、労働問題など「男性が男性であるがゆえに抱える問題」「男らしさ」「男は弱音を吐かない」などの解放を推奨する。ジェンダーや男性学の視点から男女とも生きやすい世の中を研究。私生活では小学生と保育園男児の父。

 

いばらの道の男の子たちへ ジェンダーレス時代の男の子育児論
太田啓子 (著), 田中俊之 (著)

「プリキュアより仮面ライダーのほうが強い」と息子に言われたら、どうすればいい?
男性の裸は笑いにしていいの?
子ども部屋に鍵は必要?
「ちんちん」のような言葉が女性器にはないのが問題?
あらためて、ジャニーズ事務所の問題をどう考える? 

――雑誌『STORY』のWEBで2年間にわたって連載された対談を再構成し、さらに書籍化にあたり、灘中高等学校の名物教師や、コミックエッセイ『おうち性教育はじめます』の著者、そして、YouTubeの性教育コンテンツが話題のバービーさんなど、ジェンダーレス教育のキーパーソン4名のインタビューを追加取材。
さまざまなエピソードを繰り広げながら、ジェンダーレスなミライに向けて「男の子の育て方」をアップデートする本です。

 


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