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【訃報】翻訳家・エッセイストの小野寺健さんが死去 『大地』『嵐が丘』、カズオ・イシグロ作品など翻訳

英文学者で、翻訳家、エッセイストの小野寺健(おのでら・たけし)さんが1月1日、老衰のため死去しました。86歳。神奈川県横浜市出身。葬儀は近親者で行われました。喪主は妻の孝子さん。

 
小野寺健さんは、1931年生まれ。東京大学文学部部英語英文学科卒業。同大学院専修修了。英国政府留学生としてリーズ大学に留学。横浜市立大学助教授、教授、日本大学教授などを歴任。

訳書に、ジョージ・オーウェル『パリ・ロンドン放浪記』『一杯のおいしい紅茶』、E.M.フォースター『フォースター評論集』『老年について』、アニータ・ブルックナー『秋のホテル』『招く女たち』、マーガレット・ドラブル『碾臼(ひきうす)』、パール・バック『大地』、エミリー・ブロンテ『嵐が丘』、カズオ・イシグロさんの『女たちの遠い夏』『遠い山なみの光』など多数。

著書に、『イギリス的人生』『英国的経験』『E.M.フォースターの姿勢』『覚えておきたい人生の言葉』など。

 

イギリス的人生 (ちくま文庫)
反応は遅いが落ち着いていて、息がながく、飽きることが無い―これがイギリス人といえる。文学作品にも良く現れている。夏目漱石がいち早く注目したオースティンの小説は、何事も起こらない、何ページ読んでも、書かれるのは日常生活のことばかり、だが、人生の本質を見事に描く。理解しづらいイギリス、この国の小説を読み続けてきた著者が国民性の側面からロレンス、オーウェル、フォースター、ドラブルをはじめ、20世紀イギリス小説の世界を案内する。鋭い視点に貫かれた随筆集。

 
英国的経験
一面的な見方はせず、裏を見る、これこそが英国精神の神髄。ヴァージニア・ウルフやカズオ・イシグロといった作家の人生や作品をたどり、大人の国・英国のセンス・オブ・ユーモアについて考える味わいぶかいエッセイ。

 


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