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「朝日俳壇」の”常連”小学四年生の初句集『六歳の俳句 ~孫娘とじっちゃんの十七音日記~』が刊行

『六歳の俳句 ~孫娘とじっちゃんの十七音日記~』(カバー挿画:長谷川義史さん)

『六歳の俳句 ~孫娘とじっちゃんの十七音日記~』(カバー挿画:長谷川義史さん)

「朝日俳壇」の”常連”小学四年生の初句集、かとうゆみさん&加藤宙さん著『六歳の俳句 ~孫娘とじっちゃんの十七音日記~』が光文社より刊行されました。

 

「じっちゃん」に手ほどきを受けながらも俳句を作り続けてきた孫娘の「十七音の記録」

いまや、学校の授業に俳句の時間があり、書店には関連本がズラリと並び、テレビでも常設コーナーを見かけるほどの俳句ブーム。そんななか、朝日新聞俳壇の“常連”になっている小学四年生の女の子がいます。小学校一年生から俳句を作り始め、作品は500作を超えるほどに。

 
「ウチの子には難しいのでは?」という先入観は捨ててください。子どもは誰もが俳句の素質を持っています。

 
この本は、師匠の「じっちゃん」に見てもらいながらどうやって俳句を作り続けてきたかを記した、小学生の孫娘の「十七音の記録」です。

巻末には、付録「わたしの俳句帖」がついています。

 
(以下、あとがきより)

《子どもは誰も俳句を詠む才能を持っているのです。生まれながらにして俳人であり詩人なのです。俳句にかぎらず、話し言葉や書き言葉を生き生きと使う能力が備わっています。

その子どもの独特の見方や考え方を見逃したり否定したりせず、きちんと受け止めてあげるだけでいいのです。

そして、言葉をていねいに投げ返してあげる。この簡単なキャッチボールの繰り返しのなかで生まれる言葉がある。それが詩であり俳句であるといっていいでしょう。》

 

本書の目次

はじめに

序 いもうとにもうすぐあえるチューリップ

第一章 夏 びっくりまあくがすっとんだ

第二章 ひかり これがさいごのせきがえか

第三章 いのち みみずにかかれはるのあめ

第四章 少女  だれかにあげるためのかみ

第五章 希望  いいことがあるかな

第六章 こどもは誰でも俳人です

巻末特別付録 「わたしの俳句帖」

 

著者プロフィール

 
■かとう・ゆみさん

千葉県内の小学校に通う四年生。祖父の勧めで俳句を六歳から始め、小学生ながら朝日俳壇で入選を果たす。いまや朝日俳壇に入選する数少ない小学生のひとりでもある。

将来の夢は、スクールカウンセラー。好きな食べ物は、お寿司、ばっちゃんの蕎麦、じっちゃんのオムライス。

 
■加藤宙(かとう・ちゅう)さん

1943年生まれ、茨城県出身。1966年茨城大学教育学部卒業。同年、教員生活に入り小学校教諭から大学の非常勤講師まで務め、1989年、インドネシアのスラバヤで日本人学校教頭に。帰国後、小学校校長、中学校校長などを務め、退職後も幼稚園園長や教育に関わる仕事に携わる。幼稚園から大学まで全学校教育段階の指導、小1から中3までの担任を経験。

俳句については、2007年から作句、「朝日俳壇」に投稿。「頷かぬ眼の真直に鳥交る」の句が金子兜太選で初入選。2014年「微笑みに虹を残して子の眠る」で第30回「朝日俳壇賞」を受賞。短歌では2018年、平成29年度「NHK全国短歌大会」特選に。「朝日俳壇」入選55句、「朝日歌壇」入選28首。

 

六歳の俳句 孫娘とじっちゃんの十七音日記
かとうゆみ (著), 加藤宙 (著)

「こくどうにぞうきんみたいなたぬきかな」――日本にただひとり、新聞の俳壇の常連となっている小学生の女の子がいます。冒頭の句をはじめ、小学一年生から俳句を作り始め、いまや作品は500作を超えるほどに。学校の授業に俳句の時間が盛り込まれ、テレビのバラエティ番組内にも俳句の常設コーナーができるほどの俳句ブームです。「難しいんじゃない?」という先入観は捨てましょう。誰でも子供は俳句の素質を持っています。この本は、「じっちゃん」に手ほどきを受けながらも俳句を作り続けてきた孫娘の「十七音の記録」です。お子さん本人でも、ご両親でも、じいじ・ばあばでも、親戚、知人でも、まず手に取って読んでいただくところから始めましょう。読めばきっと勇気とやる気がもらえるはずです。もしかして、明日からあなたの子どもや孫も「俳人」? 巻末特別付録に「わたしの俳句帖」がついてます。

 


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