宮沢賢治没後90年!不朽の名作3作品をますむらひろしさんが完全ビジュアル化
『銀河鉄道の夜──ますむらひろし賢治シリーズ(1)』『風の又三郎――ますむらひろし賢治シリーズ(2)』『グスコーブドリの伝記──ますむらひろし賢治シリーズ(3)』の3冊が扶桑社文庫より刊行されました。
今年、没後90年を迎える文豪・宮沢賢治の代表作を、幻想的で緻密な作画に定評のある漫画家・ますむらひろしさんが劇画化。1995年の発刊以来、根強いファンによって読み継がれてきたロングセラー3冊が、待望の復刻を果たします。
不朽の名作3作品完全ビジュアル化――猫で表現された登場人物たちに注目!
1冊目は、日本の文学史上にさん然と輝く宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』。
表紙に映るジョバンニとカムパネルラ、二人の少年が育む深い友情を通して正しく生きることの難しさと尊さを描いたもの。
『銀河鉄道の夜』の初期形「ブルカニロ博士篇」も併せて収録。
2つの作品を読み比べることで、賢治の世界がより近く感じられます。
2冊目は、日本の東北地方の自然に育まれた宮沢賢治の代表作『風の又三郎』。
谷川の岸にある小さな学校に都会から転校生・「高田三郎」が、風と共にやってきた。
わずか12日間、束の間の出会いと別れが子供たちの心に永遠に忘れられない思い出を残す――。
賢治の温かい心に触れられる『雪渡り』『十力の金剛石』も併せて収録。
3冊目は、主人公に賢治自身を投影させた傑作『グスコーブドリの伝記』。
愛する人や世の中のすべての人々の幸せを願い、飢饉を防ぐため火山を爆発させる……。
数奇な運命をたどり、究極の自己犠牲によって本当の幸せとは何かを問いかける主人公・グスコーブドリが表紙。
人間関係を風刺した短編『猫の事務所』『どんぐりと山猫』も併せて収録。
著者プロフィール
ますむらひろしさんは、1952年生まれ、山形県出身。1973年に「霧にむせぶ夜」が第5回手塚賞に準入選しデビュー。
ヨネザアド大陸のアタゴオルという架空の土地を舞台にした代表作「アタゴオルシリーズ」をはじめ、ファンタジックで童話的な作風が特徴。1997年、第26回日本漫画家協会賞大賞を受賞。一連の宮沢賢治作品の漫画化の業績が認められ、2001年には宮沢賢治学会より第11回イーハトーブ賞を贈られている。現在、「しんぶん赤旗」日曜版に『銀河鉄道の夜 四次稿編』を連載し、全4巻の予定で刊行中。
銀河鉄道の夜――ますむらひろし賢治シリーズ(1) (扶桑社文庫) ますむらひろし (著), 宮沢 賢治 (原著) 宮沢賢治の不朽の名作を完全ビジュアル化。 幻想的で緻密な作画に定評のある漫画家ますむらひろしがライフワークとしている、宮沢賢治作品の漫画化。 ジョバンニとカムパネルラ。 その賢治の心の中にあり、ビジュアル化は不可能と言われ続けた幻想第四次・銀河空間をますむらひろしが完全劇画化。 また、『銀河鉄道の夜』の初期形「ブルカニロ博士篇」も併せて収録。 |
風の又三郎――ますむらひろし賢治シリーズ(2) (扶桑社文庫) ますむらひろし (著), 宮沢 賢治 (原著) 9月のさわやかな朝、谷川の岸にある小さな学校に わずか12日間、束の間の出会いと別れが子供たちの心に永遠に忘れられない思い出を残す―― 少年期の子どもだけが見て、感じることのできる 賢治の温かい心に触れられる『雪渡り』『十力の金剛石』も併せて収録。 |
グスコーブドリの伝記――ますむらひろし賢治シリーズ(3) (扶桑社文庫) ますむらひろし (著), 宮沢 賢治 (原著) 愛する人のためだけでなく、世の中のすべての人々の幸せを願い、飢饉を防ぐため火山を爆発させる……。 数奇な運命をたどり、究極の自己犠牲によって本当の幸せとは何かを問いかける主人公に、賢治自身を投影させた傑作『グスコーブドリの伝記』。 人間関係を風刺した短編『猫の事務所』『どんぐりと山猫』も併せて収録。 |
◆宮沢賢治没後90年「イーハトーブフェスティバル2023」開催 クリス・ハートさん、ACIDMAN、日食なつこさん、鈴木敏夫さん、セントチヒロ・チッチさんらが出演 | 本のページ
◆「まんがで読破」が新創刊!『蟹工船』『銀河鉄道の夜』など5作品を一挙刊行 池上彰さん、佐藤優さん他による解説つき | 本のページ
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