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手話にも方言がある!? 難聴うさぎさんエッセイ『音のない世界でコミュ力を磨く』が刊行

SNS総フォロワー数55万人を超える難聴うさぎさんの初エッセイ本『音のない世界でコミュ力を磨く』がKADOKAWAより刊行されました。

 

耳が聞こえないインフルエンサーの「枠にとらわれない人生の歩き方」

YouTuber、会社経営者、タレントとして幅広く活動するインフルエンサー・難聴うさぎさんが、障がいについて葛藤した幼少期や、インフルエンサーになるまでの半生を、多様なエピソードとともに語っています。

 
◆先天性の聴覚障がいとして生まれて

《先天性の聴覚障がい3級・感音性難聴。聞こえの程度は、補聴器を外すとほとんど聞こえないレベルです。踏切の音も補聴器がないと聞こえません。補聴器をつけると、周囲の音が一気に雑音のような形で入ってくるため、聞きたいものを選べない感覚があります。風の音や草木が揺れる音も声と同時に入ってくるので、聞き分けも必要になることも。なので、人と話すときは口の動きで言葉を把握する「読唇術」がメインです。》

 
◆自分の障がいについて葛藤したことも

《補聴器が見えるのが嫌で、小学生の頃は髪で補聴器を隠していました。どうして自分だけ耳が聞こえないんだろうという思いを抱えつつも、自分の将来の夢は諦めたくなかったです。私の半生や考え方は、障がいを持っている人、その親御さんなどにももちろん読んでいただきたいですが、自分の持っているスペックだと叶えられないかも……と一歩踏み出せない人にもぜひ手に取ってほしいです。私もお金がない中、突然会社を辞めたり、世界一周旅行に行ったりもしました。今も枠にとらわれない人生を絶賛歩み続けています!》

 
◆聴覚障がいについてまだあまり知らない人にも届けたい

《Chapter2では災害時や買い物の時、はじめての人とのコミュニケーションの方法などシーン別に、Chapter3では聴覚障がいの種類や補聴器、手話についてなどを詳しく伝えています。イラストでまとめたページや手話のページもついていて、わかりやすく解説しています。》

 
本書のメインメッセージは「自分の人生の主役になろう」。障がいを抱えながらも前向きに、常に「人生は一度きり!」という思いで行動を起こしてきた著者から人生のヒントを得ることができます。

 

本書の構成

【Chapter1】
生まれつきの難聴に生まれて。葛藤した幼少期(子どもの頃の夢はいつも「耳が聞こえますように」)、地元の学校に通いつつ友人と話すことが好きになった小学校時代、当時の夢はアイドル。中学の時、障がいについての作文が県代表に。高専に入り建築を学び、卒業後は住宅メーカーのOLやコンビニでのアルバイト、手話ラウンジで働く日々など、インフルエンサーになるまでの半生。

【Chapter2】
恋愛、友人、世界一周旅行、勉強や資格について/はじめての人とのコミュニケーション方法は?/病院や役所で呼ばれるときに伝えること/災害や事件の時/音楽を聴く時

【Chapter3】
聴覚障がいの種類(難聴、ろう、中途失聴など)/聞こえやすい声、聞こえにくい声/補聴器について/手話について/口の動きで言葉を読み取る「読唇術」

【Chapter4】
インフルエンサーとして発信するワケ/様々な障がいについてなど

 

著者プロフィール

難聴うさぎ(なんちょう・うさぎ)さんは、先天性の聴覚障がい3級・感音性難聴。生まれつき耳が聞こえず、コミュニケーションは補聴器から伝わる振動と読唇術にて行う。

中学3年生の時に自分の障がいと向き合った作文が、人権作文コンテストの島根県大会最優秀賞に選ばれ、全国大会で法務省人権擁護局長賞を受賞。住宅メーカーや手話ラウンジでの勤務を経験し、現在は耳についての発信をYouTubeやTikTokなどで行うインフルエンサーに。SNS総フォロワー数は約55万人(2023年3月現在)。様々な障がいのある人とも協力し、障がいのことをもっと世の中に伝える活動を行っている。

 

【Amazon.co.jp 限定】音のない世界でコミュ力を磨く(特典:書籍未収録の原稿PDF データ配信)
難聴うさぎ (著)

生まれつき耳が聞こえず、補聴器をつけて生活。
現在YouTuber、会社経営、タレントとして活動し、SNS総フォロワー55万人を超えるインフルエンサー・難聴うさぎの初エッセイ。

障がいを抱えながらも、「自分の人生を前向きに生きる」がモットー!
体は左右非対称だったため、左足の骨を強制的に伸ばすためにたくさん針金を通したり、目はひどい斜視で手術をしたり…、現在も聴覚障がいとともに、突発性睡眠障害も抱えて生活している。

★本書の魅力
「障がいがあるからできないのでは」という固定観念を覆して、世界一周旅行や起業、女優やYouTubeをやったりと行動力とコミュニケーション力がある著者。広くいえば、備わってるスペックを気にせず本能のままに生きることに通じると思います。
障がいがある人、周りに障がいを抱えている方がいる人、悩みを抱えている人、人生に迷っている人のヒントになる本です。
『それって本当にやりたいこと?』『できるできないで判断してない?』
『自分の人生の主人公は自分だ』という思いを綴った一冊。

また、聴覚障がいは、身体的に一見わからないため周囲の「理解」があるのとないのとでは全然違うと言われる障がいのひとつです。先天性でなくともストレスなどによって起こりうる、決して他人事ではないテーマでもあります。
「口を見るだけで会話できる」「筆談が苦手な人もいる」など聴覚障がいへの理解を深めることもできる本となっています。

 


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