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『信仰から解放されない子どもたち』『小川さゆり、宗教2世』刊行記念!横道誠さん×小川さゆりさんオンライントークイベントが開催

横道誠さん編著『信仰から解放されない子どもたち――#宗教2世に信教の自由を』(明石書店)と小川さゆりさん著『小川さゆり、宗教2世』(小学館)の刊行を記念して、丸善ジュンク堂書店にて、横道誠さんと小川さゆりさんによるオンライントークイベントが5月13日に開催されます。

 

〈「信仰から解放されない子どもたち」(明石書店)&「小川さゆり、宗教2世」(小学館)発売記念 横道誠×小川さゆり オンライントークイベント〉開催概要

今回のイベントでは、自ら声をあげはじめた宗教2世と、宗教問題・子どもの権利問題に第一線で関わってきた専門家が「宗教2世問題」の争点と必要な支援のあり方について考える『信仰から解放されない子どもたち』の編著者・横道誠さんと、「被害者救済法案」成立の立役者が教会での壮絶な半生を綴る『小川さゆり、宗教2世』の著者・小川さゆりさんが、「宗教2世問題」の本質について語り合います。

 
■開催日時:2023年5月13日(土)19時30分~21時00分
※配信終了から1週間、アーカイブ配信あり

■場所:オンライン

■参加方法:以下のいずれかのチケットを購入してください。
◎オンライン視聴チケット:1,100円(税込)
◎オンライン視聴チケット+『信仰から解放されない子どもたち』:2,750円(税込)+送料
◎オンライン視聴チケット+『小川さゆり、宗教2世』:2,420円(税込)+送料
◎オンライン視聴チケット+『信仰から解放されない子どもたち』『小川さゆり、宗教2世』:4,400円(税込)+送料

■チケット販売期間:2023年5月13日(土)19:00まで

★詳細&申込み:https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-230513

 

出演者プロフィール

 
■横道誠(よこみち・まこと)さん

京都府立大学文学部准教授。1979年生まれ、大阪市出身。文学博士(京都大学)。専門は文学・当事者研究。

単著に『みんな水の中――「発達障害」自助グループの文学研究者はどんな世界に棲んでいるか』(医学書院)、『唯が行く!――当事者研究とオープンダイアローグ奮闘記』(金剛出版)、『イスタンブールで青に溺れる――発達障害者の世界周遊記』(文藝春秋)、『発達界隈通信――ぼくたちは障害と脳の多様性を生きてます』(教育評論社)、『ある大学教員の日常と非日常――障害者モード、コロナ禍、ウクライナ侵攻』(晶文社)、『ひとつにならない――発達障害者がセックスについて語ること』(イースト・プレス)が、編著に『みんなの宗教2世問題』(晶文社)がある。

 
■小川さゆり(おがわ・さゆり)さん

旧統一教会元2世信者。両親は合同結婚式で結ばれ、「神の子」として生まれた宗教2世。

幼少期から教会中心の生活を送るが、教会の教えとそれを信仰する両親に疑問を持ち、脱会。2022年7月の安倍元首相銃撃事件を機に、小川さゆりの名で被害の発信を決意。日本外国特派員協会での会見では両親と教会から「会見中止」を要求されるも、「私が正しいと思ってくださるなら、どうかこの団体を解散させてください」と涙ながらに訴えた。同年12月には被害者救済法案を審議する参議院の特別委員会に、参考人として出席。『小川さゆり、宗教2世』が初の書籍。

 

※以下はAmazonへのリンクです。

信仰から解放されない子どもたち――#宗教2世に信教の自由を
横道 誠 (編集, 著), ぷるも (著), まひろ (著), ヨシ (著), ちざわりん (著), 菊池 真理子 (著), 末冨 芳 (著), 安井 飛鳥 (著), 藤倉 善郎 (著), 塚田 穂高 (著)

宗教2世の心はいまも壊れている。

統一教会、オウム真理教、天理教、エホバの証人、創価学会……。宗教2世の当事者たちはどういう世界を生きて、今なお生きづらさをかかえているのか。本書は自ら声をあげはじめた当事者と、宗教問題・子どもの権利問題に第一線で関わってきた専門家が「宗教2世問題」の争点と必要な支援のあり方について考える。

いま何よりも足りていないのは、支援者からの関与だ。

 
【本文より一部抜粋】

●子ども自身の幸せのために

近代国家が宗教と決別するというのは、親がどんな教義を持っていても、子ども自身が幸せになれるということを肯定するのが民主主義の大事なルールなんですよね。そのルールを持ってこの社会の秩序が維持されているのだとすれば、やはりそれに反する教義を持つ教団のなかで成長してきた子どもたちに対しては、改めて民主主義のルールだったり、法治国家のルールだったりをもって関わらなければならないと。

我が国には信教の自由を定めた憲法はあります。親自身の信仰というのは憲法上保護されている権利や自由なので、政府といえども手は出せません。ある意味そこは神聖不可侵なものなんですよ、憲法上。

しかし、子ども自身の信教の自由だったり、子ども自身のウェルビーイングだったりについては、特に私自身はこども基本法の成立に相当精力を傾けてきたのは、まさにこういう事態のためだと考えています。子ども自身の最善の利益が優先して考慮されるという、こども基本法の規定を実現していくべきだと考えています。こども家庭庁設置法にも同じ規定がありますが、親との幸せの方向が一緒じゃないときにまず子ども自身の幸せのために大人が動くのが大事なルールなんだ、というところをいかに実現するかということです。

小川さゆり、宗教2世
小川 さゆり (著)

旧統一教会の「教会長の娘」として生まれ、絶望の末に脱会した彼女は、なぜ両親から止められ、教会から妨害されても屈せず、「涙の告発」を決意するに至ったのか?「被害者救済法案」成立の立役者となり、「宗教2世」のシンボルになった小川さゆりさんの覚悟の手記、緊急刊行!

〈家族の生活の中心だった統一教会を私はどうして信じるようになり、そしてなぜ脱会しようと思ったのか。与えられた家族の価値観からどのように脱し、新たな家族を築く道を選んだのか。
 この本のなかでこれから書いていくのは、私がなぜ、自分の顔を出して2世問題に取り組むに至ったかの半生です。〉(「はじめに」より)

貧困、いじめ、セクハラ、精神疾患、脱会、結婚、出産、そして告発――
「2世家族」で育った彼女が、壮絶な半生を綴る。

【編集担当者からのおすすめ情報】
教会から妨害を受けても、両親から会見の中止を迫られても、自らの顔を出し、「宗教2世」の苦悩を発信し続けてきたのが小川さゆりさんです。
小川さんは0歳の子どもを育てるひとりの母親でありながら、「この苦しみはここで終わらせないといけない」と懸命に誠実に原稿を作り続け、この本を完成させました。
ここに書かれているのは、画一的な「宗教に染まった異様な家族風景」だけではありません。自分の中心だった教会と両親の価値観から離れ、新たな生き方を自分で選択した彼女の生き方は、「人生の自己決定」という全ての人に共通したテーマを含んでいます。
老若男女、全ての人に読んでほしい一冊です。

 
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