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【訃報】絵本研究家の島多代さんが死去 アジア人初の国際児童図書評議会会長

絵本研究家で、元国際児童図書評議会会長の島多代(しま・たよ)さんが11月27日、病気のため死去しました。80歳。葬儀・告別式は12月1日午前11時から東京都港区高輪4の7の1、カトリック高輪教会で。喪主は夫の隆さん。

 
島多代さんは、1937年生まれ。聖心女子大学卒業。夫の仕事の関係で2度の渡米しており、アメリカ図書館協会の異文化圏児童図書選定委員会委員などの活動を行っています。

世界60か国以上が加盟する、児童書の国際的ネットワークである国際児童図書評議会(IBBY)において理事を務め、1992年に副会長、1998年の総会でアジア人初の会長に選任されました。

同総会で美智子皇后の基調講演「子供の本を通しての平和 子供時代の読書の思い出」のビデオを上映し、国内でも書籍『橋をかける』として出版され、反響を呼びました。

 

橋をかける (文春文庫)
戦時中に少女時代をすごされた美智子さまを支えたのは本だった。「読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました」。ご自身の読書の思い出を語りながら、私たちの生きてきた時代を顧み、子供たちに将来の希望と平和を祈る―。世界に感動を与えた二つの講演を収録。初の文庫化。

 
【関連】
第26回IBBYニューデリー大会基調講演 – 宮内庁

 


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