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【第26回司馬遼太郎賞】平山周吉さん『満洲国グランドホテル』が受賞

第26回司馬遼太郎賞が決定!

第26回司馬遼太郎賞が決定!

司馬遼太郎記念財団は、文芸・学芸・ジャーナリズムの広い分野のなかから、創造性にあふれ、さらなる活躍を予感させる作品を顕彰する「第26回司馬遼太郎賞」の受賞作を発表しました。

 

第26回司馬遼太郎賞が決定!

第26回司馬遼太郎賞の受賞作が次の通り決定しました。

 
<第26回司馬遼太郎賞 受賞作品>

平山周吉(ひらやま・しゅうきち)さん
『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社)

 
受賞者の平山周吉さんは、1952年生まれ、東京都出身。慶応大学文学部卒業。雑文家。元『文學界』編集長。2016年『戦争画リターンズ 藤田嗣治とアッツ島の花々』(芸術新聞社)で第34回雑学大賞出版社賞、2019年『江藤淳は甦える』(新潮社)で第18回小林秀雄賞を受賞。著書に『昭和天皇「よもの海」の謎』(新潮選書)など。

 
平山さんには正賞として懐中時計が、副賞として賞金100万円が贈られます。なお、贈賞式は、司馬さんの命日である2月12日(菜の花忌)の前後に開催される「菜の花忌シンポジウム」の会場で行われます。

 
選考委員は、安部龍太郎さん、井上章一さん、後藤正治さん、辻原登さん、柳田邦男さん。贈賞理由など詳細は、http://www.shibazaidan.or.jp/shibasho/ をご覧ください。

 

司馬遼太郎賞について

司馬遼太郎賞は、作家・司馬遼太郎さんの活動を記念して、毎年1回、「文芸、学芸、ジャーナリズムの広い分野のなかから、創造性にあふれ、さらなる活躍を予感させる作品」を対象に選考し、顕彰します。司馬遼太郎記念財団が主催。

選考は、まず、全国の報道機関関係者・作家・学者・文化人にアンケートを実施し、候補作品を推薦してもらいます。次に、司馬遼太郎記念財団を構成するマスコミ11社の候補選定委員会がアンケート結果から候補を選定し、最終的に、選定作品の中から選考委員の合議によって決定されます。

受賞者には正賞として懐中時計が、副賞として賞金100万円が贈られます。なお、贈賞式は、司馬遼太郎さんの命日である2月12日(菜の花忌)の前後に開催される「菜の花忌シンポジウム」の会場で行われます。

 

満洲国グランドホテル
平山周吉 (著)

「二キ三スケ」(東条英機、星野直樹、松岡洋右、岸信介、鮎川義介)だけで満州は語れない。
「一ヒコ一サク」(甘粕正彦、河本大作)が隠然たる影響力を行使する、再チャレンジ、前歴ロンダリングも許される自由の天地。「五族協和」の理想を信じた人たちの生と死。
既存の満州国のイメージをくつがえす、満州へ渡った日本人の奇妙にして、真剣なる「昭和史」物語。
装幀画は安彦良和氏が担当した。

【主なる登場人物】
「新しき土」原節子/「殉職警官」笠智衆/「新京不倫」小暮実千代/「越境将軍」林銑十郎/「童貞将軍」植田謙吉/「満蒙放棄論者」石橋湛山/「朝日新聞の関東軍司令官」武内文彬/「満洲の印象」小林秀雄/「満洲紀行」島木健作/「満洲事変の謀略者」板垣征四郎/「満洲経営の事務総長」小磯国昭/「植民地の大番頭」駒井徳三/「関東軍と喧嘩した官史」大達茂雄/「少年大陸浪人」内村剛介/「小澤征爾の母」小澤さくら/「焦土外交」内田康哉/「阿片専売」難波経一/「獄中十八年」古海忠之

 
【関連】
司馬遼太郎賞|財団について|司馬遼太郎記念館

 


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