本のページ

SINCE 1991

「ジャパニーズ・ブレックファスト」ミシェル・ザウナーさん『Hマートで泣きながら』が刊行

ミシェル・ザウナーさん著『Hマートで泣きながら』(訳:雨海弘美さん)

ミシェル・ザウナーさん著『Hマートで泣きながら』(訳:雨海弘美さん)

ニューヨークタイムズ、タイム、エンターテイメントウィークリーなど、10以上のメジャー媒体で2021年のベストブックに選ばれ、オバマ大統領も推薦した全米ベストセラー、ミシェル・ザウナーさん著『Hマートで泣きながら』(訳:雨海弘美さん)が集英社クリエイティブより刊行されました。

 

味の記憶は、愛の記憶

 
【『Hマートで泣きながら』あらすじ】

父はアメリカ人、母は韓国人。
十代の日々に一度は決裂しかけた母を闘病の末に亡くし、韓国文化との唯一の架け橋を失ってしまった著者、ミシェル・ザウナーさん(ジャパニーズ・ブレックファスト)がだどる、喪失と再生のメモワール。

 
「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ――。

韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたミシェルは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。

喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。

 

ミシェル・ザウナーさん プロフィール

※写真は2022年7月のフジロック・フェスティバルにて。(C)Taio Konishi

※写真は2022年7月のフジロック・フェスティバルにて。(C)Taio Konishi

ミシェル・ザウナー(Michelle Zauner)さんは、Japanese Breakfastのユニット名で知られるミュージシャン。韓国ソウル生まれ。米国オレゴン州ユージーンで育つ。16歳でギターを手にし、作曲を始める。

Japanese Breakfastの名で初めて発表したアルバム「Psychopomp」(2016)で注目され、「Soft Sounds from Another Planet」(2017)を経て「Jubilee」(2021)を発表。2022年第64回グラミー賞2部門にノミネートされた。米『TIME』誌の「2022年 世界で最も影響力のある100人」の一人にも選出されている。

『Crying in H mart』(本書)は2021年に刊行され、1年以上ニューヨークタイムズ・ベストセラーに入り、10以上のメジャーな媒体でベストブックに選出されている。

 

Hマートで泣きながら
ミシェル・ザウナー (著), 雨海 弘美 (著)

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です