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「鬼滅の刃」「呪術廻戦」などのヒット作で注目!グッとくる表現がつまった『エモい古語辞典』が刊行

堀越英美さん著『エモい古語辞典』(イラスト:海島千本さん)

堀越英美さん著『エモい古語辞典』(イラスト:海島千本さん)

堀越英美さん著『エモい古語辞典』(イラスト:海島千本さん)が朝日出版社より刊行されました。

 

胸がうずく、心がゆれる、宝石みたいな言葉たち――新たな表現は古語から生まれる!

――うそうそ時に逢いましょう。 
――海月(くらげ)の骨のような恋をした。         
――可惜夜(あたらよ)を君とすごせたら。  
――そして二人は泡沫(うたかた)に還る。

 
古語は、古代から「あはれ」を表現してきた、エモい言葉の宝庫です。
表現に迷うとき、推しの尊さを前に言葉を失うとき、古語を参照しない手はありません。

しかし、ふつうの古語辞典には大量の言葉があり、そのなかから素敵な言葉を見つけるのは至難の業です。

 
そこで本書では、春夏秋冬、月や星、草花や色、「恋」など人の心を表す美しい言葉だけでなく、「名おそろしきもの」――怖さやおぞましさで心をつかむ言葉、様々な物語のイメージソースとなってきた神話や伝説、仏教の言葉、知る人ぞ知る四字熟語、現代の文章でも使える伝統的でみやびやかな雅語まで、知られざる「日本語」を収集。1654語まで厳選して掲載しています。

海島千本さんの美しいイラスト入りです

海島千本さんの美しいイラスト入りです

「エモさにふるえても語彙力を喪失したくない。
むしろ語彙力でエモさを増幅させたい。これはそんな人のための辞典です。」
(著者)

 
<『エモい古語辞典』はこんな方におすすめ!>

近年、『鬼滅の刃』『呪術廻戦』などのヒット作では、古き良き日本語が効果的に使われています。

春愁 ――Mrs. GREEN APPLEの曲名
千本桜 ――2011年の初音ミクのヒット曲のタイトル
上弦、下弦、魘夢、栗花落、胡蝶、紅蓮、黎明、幾星霜 ――『鬼滅の刃』に登場。
可惜夜、玉響、碧落、月の舟 ――霜降り明星・粗品「希う feat.初音ミク」
寒苦鳥、波羅夷 ――ヒプノシスマイクのメンバーの名前
そのほか初音ミクの楽曲に「待宵の歌姫」「玉響」「月夜の恋蛍」「沫雪ストライド」など。

小説、マンガ、歌詞、短歌、俳句など、自らも創作活動においてこのような言葉を使ってみたい!と思う人は少なくありません。
本書では、和歌、漢詩、近代文学から、用例をできるだけ入れていますので、ぜひお役立てください。

 

本書の構成

まえがき、凡例

第一部 天文
時間……時の流れ/朝/夕/夜
季節……春夏秋冬/月の異名
宇宙……宇宙/月/星/七夕
気象……空/空の現象/太陽/雲/風/雨/つゆ、霜、氷/雪

第二部 自然
生物……哺乳類/鳥/虫/そのほかの生物
植物……花一般/梅、桜/花の名前/草、木
元素……水/火/鉱物、宝石/ガラス
色……色

第三部 人生
感情……恋/人の心、おこない
人の営み……夢、うつつ/身を飾るもの、こと/少女、芸能/こども

第四部 物語
神話・歴史……記紀神話/伝説、歴史/剣などのアイテム
怪異……あやかし/鬼/占い、呪い
中国……中国の伝説
仏教……仏教思想/仏教世界/地獄/仏教キャラ/仏教アイテム
禅……禅

第五部 言葉
ことわざ……ことわざ・故事/言葉遊び
二字熟語……光の二字熟語/闇の二字熟語/自然の二字熟語/人の二字熟語
四字熟語……時空の四字熟語/情景の四字熟語/人の四字熟語/愛と友情の四字熟語/はかなさの四字熟語/芸術の四字熟語/戦いの四字熟語/闇の四字熟語/
近世語……近世語、近代語
雅語……雅語

五十音索引、出典一覧、参考文献

 

著者プロフィール

著者の堀越英美(ほりこし・ひでみ)さんは、1973年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文筆家。

著書に『女の子は本当にピンクが好きなのか』『不道徳お母さん講座』『スゴ母列伝』『モヤモヤしている女の子のための読書案内』など、訳書に『世界と科学を変えた52人の女性たち』『ガール・コード』『ギタンジャリ・ラオ STEMで未来は変えられる』など。

 

エモい古語辞典
堀越 英美 (著), 海島 千本 (イラスト)

新たな表現は古語から生まれる!

「好きなキャラをエモく表現するために、感受性を爆上げしたい! 」
そんなとき、いちばんの味方になってくれるのは、
古来、先人たちが歴史の中で積み上げてきたグッとくる表現の宝庫、”古語”です。

――うそうそ時に逢いましょう ――海月(くらげ)の骨のような恋をした
――可惜夜(あたらよ)を君とすごせたら ――そして二人は泡沫(うたかた)に還る

本書は、こんなふうに、胸がうずく、心がゆれる日本語表現を、1654語、厳選して詰め込みました。
春夏秋冬、月や星、草花や色、「恋」など人の心を表す美しい言葉だけでなく、「名おそろしきもの」――怖さやおぞましさで心をつかむ言葉、様々な物語のイメージソースとなってきた神話や伝説、仏教の言葉、知る人ぞ知る四字熟語、現代の文章でも使える伝統的でみやびやかな雅語まで、まんべんなく収集しています。

中身には古文や近代文学からの引用を(現代語訳つきで)できるだけ入れ、海島千本さんによる美しいイラストを付し、パラパラと読むだけでも楽しいものになっています。

 


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