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【第75回日本推理作家協会賞】芦辺拓さん『大鞠家殺人事件』が〈長編および連作短編集部門〉を受賞 短編部門は逸木裕さんと大山誠一郎さん、評論・研究部門は小森収さん

日本推理作家協会は4月25日、第75回日本推理作家協会賞の受賞作を発表しました。

 

第75回日本推理作家協会賞が決定!

第75回日本推理作家協会賞の各部門の受賞作は次の通りです。

 
<長編および連作短編集部門>

芦辺拓(あしべ・たく)さん
『大鞠家殺人事件』(東京創元社)

 
<短編部門>

◎逸木裕(いつき・ゆう)さん
「スケーターズ・ワルツ」(『小説 野性時代』2021年2月号/2022年1月KADOKAWA刊『五つの季節に探偵は』収録

◎大山誠一郎(おおやま・せいいちろう)さん
「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」(「Webジェイノベル」2021年10月12日配信)

 
<評論・研究部門>

小森収(こもり・おさむ)さん編
『短編ミステリの二百年 一~六』(東京創元社)

 
選考委員は、「長編および連作短編集部門」が今野敏さん、柴田哲孝さん、恒川光太郎さん、湊かなえさん、柚月裕子さん、「短編部門」および「評論・研究部門」が門井慶喜さん、北村薫さん、法月綸太郎さん、馳星周さん、薬丸岳さん。

 
なお、第75回日本推理作家協会賞の各部門の候補作品は以下通りです。

<長編および連作短編集部門>
◎芦辺 拓さん 『大鞠家殺人事件』(東京創元社)
◎川瀬七緒さん 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(講談社)
◎首藤瓜於さん 『ブックキーパー 脳男』(講談社)
◎辻堂ゆめさん 『トリカゴ』(東京創元社)
◎三津田信三さん『忌名の如き贄るもの』(講談社)

<短編部門>
◎逸木 裕さん 「スケーターズ・ワルツ」(『小説 野性時代』2月号)
◎大山誠一郎さん「時計屋探偵と二律背反のアリバイ」(「Webジェイノベル」2021年10月12日配信)
◎杉山 幌さん 「光を描く」(『ミステリーズ!』Vol.105)
◎大門剛明さん 「手綱を引く」 (『オール讀物』12月号)
◎笛吹太郎さん 「コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき」(東京創元社『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』収録)

<評論・研究部門>
◎浅羽通明さん『星新一の思想 予見・冷笑・賢慮のひと』(筑摩書房)
◎遠藤正敬さん『犬神家の戸籍 「血」と「家」の近代日本』(青土社)
◎小森 収さん『短編ミステリの二百年 一~六』(東京創元社)
◎鈴木優作さん『探偵小説と〈狂気〉』(国書刊行会)

 

日本推理作家協会賞について

日本推理作家協会賞は、日本推理作家協会が主催する文学賞です。前年に発表された推理小説の中で最も優れた作品に授与されます。

受賞者には、正賞として名入り腕時計が、副賞として賞金50万円が贈られます。

 

大鞠家殺人事件
芦辺 拓 (著)

斬りつけられた血まみれの美女、
夜ごと舞いおどる赤頭の小鬼、
酒で溺死させられた死体―
怪異、謎解き、驚愕、これぞ本格推理。
大空襲前夜の商都・船場を舞台に描き、正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ
〝物語作家″芦辺拓はここまで凄かった!

大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場――戦下の昭和18年、婦人化粧品販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁ぐことになった陸軍軍人の娘、中久世美禰子。だが夫は軍医として出征することになり、一癖も二癖もある大鞠家の人々のなかに彼女は単身残される。戦局が悪化の一途をたどる中、大鞠家ではある晩“流血の大惨事”が発生する。危機的状況の中、誰が、なぜ、どうやってこのような奇怪な殺人を?
正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ!

短編ミステリの二百年1 (創元推理文庫)
モーム、フォークナーほか (著), 小森 収 (編集), 深町 眞理子ほか (翻訳)

歴史的名編、愛すべき佳品
21世紀に選ぶ傑作を全6巻に
江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』の東京創元社が新たに贈る一大アンソロジー
創元推理文庫創刊60周年記念。名作ミステリ新訳プロジェクト第10弾。

江戸川乱歩編『世界推理短編傑作集』刊行から五十余年。創元推理文庫が21世紀の世に問う、新たなる一大アンソロジー。三世紀、およそ二百年にわたる短編ミステリの歴史を彩る名作傑作を、書評家の小森収が選出、全6巻に集成する。第1巻にはモームやフォークナーなどの文豪、サキやビアスといった短編の名手、ウールリッチやコリアなど新聞・雑誌で活躍した俊才による珠玉の12編を、すべて新訳で収録し、編者の評論とともに贈る。

<短編部門受賞作「スケーターズ・ワルツ」収録>

五つの季節に探偵は
逸木 裕 (著)

“人の本性を暴かずにはいられない”探偵が出会った、魅惑的な5つの謎。

人の心の奥底を覗き見たい。暴かずにはいられない。わたしは、そんな厄介な性質を抱えている。

高校二年生の榊原みどりは、同級生から「担任の弱みを握ってほしい」と依頼される。担任を尾行したみどりはやがて、隠された“人の本性”を見ることに喜びを覚え――。(「イミテーション・ガールズ」)
探偵事務所に就職したみどりは、旅先である女性から〈指揮者〉と〈ピアノ売り〉の逸話を聞かされる。そこに贖罪の意識を感じ取ったみどりは、彼女の話に含まれた秘密に気づいてしまい――。(「スケーターズ・ワルツ」)

精緻なミステリ×重厚な人間ドラマ。じんわりほろ苦い連作短編集。

 
【関連】
日本推理作家協会

 


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