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日本の古書&世界の古書が集う「ABAJ国際稀覯(きこう)本フェア2022」が開催

日本の古書&世界の古書が集う「ABAJ国際稀覯(きこう)本フェア2022」が開催

日本の古書&世界の古書が集う「ABAJ国際稀覯(きこう)本フェア2022」が開催

日本古書籍商協会(ABAJ)は、2022年3月18日(金)~20日(日)の3日間にわたり、日本最大級の古書市「国際稀覯本フェア2022 ―日本の古書 世界の古書―」を東京交通会館展示会場にて開催します。入場は無料です。

 

4千万円超のレア古書はじめ、戦国大名の書状、アインシュタインの書簡などお宝多数!

ABAJ創立58年目の開催となるこの催しは、日本国内の古書店から古書(古地図・美術画・浮世絵なども含む)が集い、1,000点以上が出品される予定です。

 
今回の最高価格本である中国歴代皇帝や名臣たちの書が収められた集帖『淳化閣帖 巻八』(販売価格4,400万円)をはじめ、大河ドラマでも注目を集める『義経記』や、ルイ13世時代のパティシエ向けレシピ集『フランスの菓子職人』など、数々の貴重な書籍が登場します。

そのほか武田家の首実検の作法図、明治天皇が岩倉具視に宛てた勅旨の原本、アインシュタインが1922年に京都から出した直筆の書簡など、歴史的に価値の高い品々も多く出品されます。

古書マニアのみならず本好き・歴史好きなら誰でも楽しめる、眺めて楽しい・買って楽しい、国内最大級の古書即売会です。

 
隔年開催の当会は、例年1,000人規模の古書ファンが日本のみならず海外からも来場する日本のブックカルチャーを代表する催しです。感染症対策の影響で、今開催では日本国内の方が中心の見込みですが、今年も世界的に人気の拡がる浮世絵や妖怪・おばけ関連の古書などに人気が高まることが想定されています。

春の週末は東京・有楽町にて、ぜひ日本の古書 世界の古書と共にお過ごしください。

 

「ABAJ国際稀覯本フェア2022」 開催概要

■名称:ABAJ国際稀覯本フェア2022 -日本の古書 世界の古書-
 英名:Tokyo International Antiquarian Book Fair 2022)

■日時
◎3月18日(金)12:00~19:00
◎3月19日(土)10:00~18:00
◎3月20日(日)10:00~16:00

■会場:東京交通会館展示会場12階 カトレアサロンA・B(東京都千代田区有楽町2-10-1)

■出品数:約1,000点 (日本国内19書店より)

■主催:日本古書籍商協会(ABAJ)

★公式ページ:http://www.abaj.gr.jp/special/2022/
 ※全ての出品古書がPDFカタログでご覧になれます。

 

主催者選 ABAJ国際稀覯本フェア2022出品古書 主なNo.1

◆最高値No.1:淳化閣帖 巻八 4,400万円

◆国内最古No.1:奈良時代(『紺紙銀字華厳経』)

◆最初のテレビ誌:ロンドンで刊行(『テレヴィジョン』)

◆流行り病対策No.1:魔除けの赤い絵本(『桃太郎金太郎雛鶴笹湯寿』)

◆戦国珍品No.1:武田流首実検之図

 

主催者選 ABAJ国際稀覯本フェア2022 主な出品古書 (順不同)

※(1)古書タイトル(著者)、(2)出品書店(所在地)、(3)販売価格、(4)ひとこと

【1】(1)明治天皇勅旨 原本(岩倉具視宛) (2)安土堂書店(東京都目黒区) (3)22,000,000円 (4)明治天皇が米欧回覧使節団大使だった岩倉具視に宛てた勅旨の原本。条約改正へ向けた交渉、文明視察の記載あり

【2】(1)百人一首かるた(団扇形) (2)思文閣(東京都中央区) (3)3,000,000円 (4)江戸前期に作られた、珍しい“うちわ”形のかるた。読札・取札各百枚も揃い、黒漆唐草模様の綺麗な絵箱に収められている

【3】(1)徳川家康書状 (2)思文閣(東京都中央区) (3)1,320,000円 (4)秀吉によって関東に移封された徳川家康が天正19年(1591年)堺の茶人・今井氏の一族・今井宗室に宛てた書状。

【4】(1)絵本福神遊(菱川師宣画) (2)大屋書房(東京都千代田区) (3)8,800,000円 (4)浮世絵の祖・菱川師宣の画と伝わる貴重な絵本。師宣は生涯100種以上の絵本や50種以上の好色本に筆をとった

【5】(1)紺紙銀字華厳経(二月堂焼経) (2)一誠堂書店(東京都千代田区) (3)7,150,000円 (4)奈良時代唯一の紺紙の銀字写経。今も銀が輝き“プラチナ経”と呼ばれる。東大寺火災時に火中から取出された際の焼痕有

【6】(1)夾雪本 淳化閣帖 巻八(呉栄光ほか) (2)中尾松泉堂書店(大阪市中央区) (3)44,000,000円 (4)中国の歴代皇帝や名臣たちの書を集めた最古の集帖。虫喰い痕が舞い散る雪を夾んだようにみえ夾雪本と呼ばれて貴重

【7】(1)[英]日本昔噺 1-18(ダビッド・タムソン他訳) (2)沙羅書房(東京都千代田区) (3)1,375,000円 (4)日本昔話の貴重な英訳本。全20冊の内1?18巻が揃う。明治期に外国人用のお土産として人気を博した。

【8】(1)桃太郎金太郎雛鶴笹湯寿(山東京山作 豊国画) (2)浅倉屋書店(東京都練馬区) (3)1,320,000円 (4)魔除けに赤い物を持てば病に掛からないという俗信をもとに天然痘流行の江戸後期に発刊された、全て朱で摺られた赤い絵本

【9】(1)アインシュタイン自筆書簡および絵葉書 (2)崇文荘書店(東京都千代田区) (3)7,700,000円 (4)1922年、ノーベル賞授賞式を控えたアインシュタインの日本滞在中の書簡と絵葉書。日本を満喫していた様子が窺える

【10】(1)テレヴィジョン(ディンスデール著) (2)崇文荘書店(東京都千代田区) (3)638,000円 (4)現存する最も古い英語版のテレビ誌。1926年の初版は12枚の写真を含みロンドンで刊行された

【11】(1)エッフェル塔三十六景(アンリ・リヴィエール著) (2)かげろう文庫(東京都千代田区) (3)2,300,000円 (4)北斎「富嶽三十六景」を模して、エッフェル塔建設当初の1888-1902年までの四季を五色刷のリトグラフで描いた

【12】(1)武田流首実検之図(杉山八蔵写) (2)臨川書店(京都市左京区) (3)1,650,000円 (4)戦国時代の武田家の首実検の作法やレイアウト図が図示された史料。桐箱に入れられ大切に保管されてきた

【13】(1)VIEWS & COSTUME OF JAPAN(シュテルフリート/ベアト撮) (2)文生書院(東京都文京区) (3)7,150,000円 (4)幕末に来日した2人の外国人写真家が撮った侍、公家、行商ら99枚のモノクロ写真に手彩色でカラー色付した写真帖

【14】(1)フランスの菓子職人(ラ・ヴァレンヌ著) (2)臨川書店(京都市左京区) (3)4,950,000円 (4)17世紀の名シェフ、ラヴェレンヌが記した料理書(レシピ集)の古典。現存する刊本は極稀でたいへん希少

【15】(1)イエズス会士日本年報(フロイス報 長崎発) (2)安土堂書店(東京都目黒区) (3)1,100,000円 (4)来日したイエズス会の宣教師によるローマ向けの日本の年報。天正10年(1582年)報には織田信長の記載もある

 

日本古書籍商協会(ABAJ)とは

日本古書籍商協会(ABAJ)は、1964(昭和39)年11月に東京、大阪、京都の有力な古書業者10店により結成されました。

日本経済が先進国の仲間入りをするべく大きく前進を始め、それに伴い各大学の研究者、博物館、愛書家の方々の古書籍の輸出入が急速に増え始めた時期でもあります。ABAJは古書流通促進の国際的な要望に応えるべく、その翌年に世界20カ国約2,000店からなるILAB(国際古書籍商連盟)にも加盟しています。以来ILABの一員として、世界各地で開催される国際会議、国際古書展にも参加し、各国の古書籍商と協力して世界の古書流通の円滑化、取引ルールの改訂など積極的に寄与しています。

またABAJは非営利団体として、古書を通して東西文化の交流を計り、相互理解と国際親善を深め、世界に友好の輪を拡げることを目的に様々な活動を行っています。

 
【関連】
ABAJ 国際稀覯本フェア 2022|ABAJ(日本古書籍商協会)

 


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