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【第25回手塚治虫文化賞】山下和美さん『ランド』がマンガ大賞を受賞 新生賞に山田鐘人さん&アベツカサさん『葬送のフリーレン』、短編賞は野原広子さん

朝日新聞社は4月28日、第25回手塚治虫文化賞の受賞作品・受賞者を発表しました。

なお、贈呈式は新型コロナウイルス感染拡大防止のため規模を縮小し、6月3日(木)に朝日新聞東京本社で開催予定です。
また、受賞者の言葉などを収めた「受賞記念動画」と、最終選考会を振り返る「記者イベント」が、6月25日(金)から無料公開されます。

 

第25回手塚治虫文化賞が決定!

第25回手塚治虫文化賞の各賞が、次の通り決定しました。

 
<第25回手塚治虫文化賞 受賞作品・受賞者>

■マンガ大賞(年間のベスト作品)

山下和美(やました・かずみ)さん
『ランド』(講談社)

『ランド』 (c)山下和美/講談社

『ランド』 (c)山下和美/講談社

■新生賞(斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者)

原作:山田鐘人(やまだ・かねひと)さん/作画:アベツカサさん

『葬送のフリーレン』(小学館)でファンタジー世界の冒険を独自の視点から描いたことに対して

『葬送のフリーレン』 (c)山田鐘人・アベツカサ/小学館

『葬送のフリーレン』 (c)山田鐘人・アベツカサ/小学館

■短編賞(短編、4コマ、1コマなどが対象)

野原広子(のはら・ひろこ)さん

『消えたママ友』(KADOKAWA)と『妻が口をきいてくれません』(集英社)に対して

『消えたママ友』 (c)野原広子(KADOKAWA)

『消えたママ友』 (c)野原広子(KADOKAWA)

『妻が口をきいてくれません』 (c)野原広子/集英社

『妻が口をきいてくれません』 (c)野原広子/集英社

■特別賞(マンガ文化の発展に寄与した個人・団体)

吾峠呼世晴(ごとうげ・こよはる)さん
『鬼滅の刃』(集英社)

幅広いファンを獲得し社会現象を巻き起こした作品の力に対して

『鬼滅の刃』 (c)吾峠呼世晴/集英社

『鬼滅の刃』 (c)吾峠呼世晴/集英社

選考委員は、秋本治さん(漫画家)、桜庭一樹さん(小説家)、里中満智子さん(マンガ家)、高橋みなみさん(タレント)、中条省平さん(学習院大学フランス語圏文化学科教授)、トミヤマユキコさん(ライター・東北芸術工科大学芸術学部講師)、南信長さん(マンガ解説者)、矢部太郎さん(芸人・漫画家)、角田克さん(朝日新聞社常務執行役員編集担当)、古知朋子さん(朝日新聞社東京本社文化くらし報道部長)。

 

手塚治虫文化賞について

手塚治虫文化賞は、日本のマンガ文化の発展・向上に大きな役割を果たした手塚治虫さんの業績を記念し、手塚さんの志を継いでマンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に、朝日新聞社が1997年に創設したものです。

年間を通じて最も優れた作品に贈られる「マンガ大賞」のほかに、清新な才能を顕彰する「新生賞」と、短編・4コマ・1コマなどを対象とする「短編賞」、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる「特別賞」を選考委員の合議で決定します。

マンガ大賞には正賞としてアトム像と賞状、副賞として賞金200万円が贈られます。新生賞、短編賞、特別賞は各100万円。

鉄腕アトム像

鉄腕アトム像

 

「受賞記念動画」&記者イベント「白熱の最終選考会を振り返る!」を、6月25日(金)から無料公開!

受賞記念動画は朝日新聞社が運営する動画メディア「bouncy(バウンシー)」が制作を担当し、受賞者の言葉や、マンガ大賞の山下和美さんらの仕事場での様子などを収めています。

記者イベントは、第25回の選考委員を務めた里中満智子さん、中条省平さん、矢部太郎さんと、朝日新聞東京本社文化くらし報道部の小原篤記者とで、白熱の議論が交わされた最終選考会の様子を振り返ります。

いずれも無料で視聴できますが、記者イベントは事前に朝日新聞デジタルの会員登録が必要です。

 
さらに、記者イベント視聴後、アンケートに回答された方の中から抽選で25名に、第25回受賞者の描き下ろしや受賞の言葉、すべての社外選考委員の選評などを収めた記念小冊子と記念ピンバッジ(ブラック・ジャック)をセットでプレゼントします。

 
■公開日時:2021年6月25日(金)午前9時~(記者イベントは2カ月限定公開)

■公開場所
◎受賞記念動画:手塚治虫文化賞公式サイト(https://www.asahi.com/corporate/award/tezuka/
◎記者イベント「白熱の最終選考会を振り返る!第25回手塚治虫文化賞」:応募ページ(http://t.asahi.com/wkcc)から申し込まれた方に、後日メールで視聴の案内を送ります。イベントに登壇する選考委員への質問も受け付けます。申し込みは公開最終日の8月25日(水)午後10時まで。プレゼントの当選発表は郵送をもって代えるものとします。

里中満智子さん

里中満智子さん

中条省平さん

中条省平さん

矢部太郎さん

矢部太郎さん

 

ランド 1 (モーニングKC)
山下 和美 (著)

その村では、人は必ず50歳で死を迎える。

村人を縛るしきたり、「あの世」と呼ばれる山の向こう。
双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏。

獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る「この世」と呼ばれる村で神に見守られて暮らす人々。そして、不思議な山の民。
杏が見つめる先には希望も絶望もある。

この物語で描くのは山下和美が抱く、日本という国への不安。

『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』で人間を見つめ続けてきた山下和美が挑む新境地。この閉ざされた村が舞台の物語で描き出そうとするのは、人間社会の恐ろしさと生きることへの希望。NHK『浦沢直樹の漫勉』での”産みの苦しみ”の姿も話題を呼んだ本作は、著者自らも「はじめての挑戦」という意欲作です。

葬送のフリーレン(1) (少年サンデーコミックス)
山田鐘人 (著), アベツカサ (著)

魔王を倒した勇者一行の“その後”。

魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは–
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは–

物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!

消えたママ友 (MF comic essay)
野原 広子 (著)

話題騒然のミステリーコミックエッセイ

彼女たちの悩み苦しみ、不安や怒りや閉塞感は、「コミックだから」というチェイサー抜きで、読む者の心にしみ込んでくる。
素朴で可愛いらしいキャラクターたちが見せてくれる迷走の心模様は、「あるある」と理解できるからこそ痛烈で痛切なのだ。
―宮部みゆき(小説家)

シンプルな線とかわいい絵の4コマが毛細管現象のように心の深い所まで入りこんでいく。
ママたちの心の暗部をのぞきながら、いつの間にか読んでいるあなた自身の深層にも触れることになるのだ。
野原さんの漫画はおそろしい。
―江口寿史(漫画家/イラストレーター)

登場人物それぞれの抱える問題を、現在と過去の時間軸で真相を暴いてゆく。その展開が絶妙で、漫画なのにまるでお芝居を見ているような感覚になりました。
―手塚るみ子(プランニングプロデューサー)

 
優しい旦那さんとお姑さん、かわいいツバサ君に囲まれてキラキラ幸せそうだった有紀ちゃん。そんな有紀ちゃんがある日突然姿を消した。
保育園のママたちの間ではその話題で持ち切り。噂では有紀ちゃんは男を作って逃げたということらしい。

有紀ちゃんとは仲良しだったはずなのに、何も知らなかった春香、ヨリコ、友子。
しかし、みんなそれぞれに思い当たることがあった・・・。

平凡な日常を襲った事件を巡って、ママたちがじわじわと自分たちの闇に気づいていく。
これは、あなたの日常にも起こるかもしれない物語。

妻が口をきいてくれません
野原 広子 (著)

妻はなんで怒っているのだろう……。妻、娘、息子の四人家族として、ごく平和に暮らしていると思っていた夫。しかし、ある時から妻との会話がなくなる。3日、2週間と時は過ぎ……。家事、育児は普通にこなしているし、大喧嘩した覚えもない。違うのは、必要最低限の言葉以外、妻から話しかけてこないことだけ……。Webサイト「よみタイ」で、累計3000万PVを超え大反響を呼んだ話題のコミック、描き下ろしを加えて待望の書籍化。

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)
吾峠 呼世晴 (著)

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

 
【関連】
マンガ大賞に「ランド」、特別賞は鬼滅 手塚治虫文化賞 [手塚治虫文化賞]:朝日新聞デジタル

 


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