【第33回柴田錬三郎賞】伊坂幸太郎さん『逆ソクラテス』が受賞
集英社は、柴田錬三郎さんの業績を称えて創設された「第33回柴田錬三郎賞」の受賞作を発表しました。
第33回柴田錬三郎賞が決定!
第33回柴田錬三郎賞が、次の通り決定しました。
選考委員は、伊集院静さん、逢坂剛さん、桐野夏生さん、篠田節子さん、林真理子さん。
<第33回柴田錬三郎賞 受賞作品>
伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)さん
『逆ソクラテス』(集英社)
受賞者の伊坂幸太郎さんは、1971年生まれ。千葉県出身。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で日本推理作家協会賞(短編部門)、2008年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞および山本周五郎賞を受賞。
伊坂さんには、正賞として記念品が、副賞として300万円が贈られます。
柴田錬三郎賞について
柴田錬三郎賞は、「『眠狂四郎無頼控』をはじめ、不羈の想像力を駆使した数々の作品でひろく大衆の心をうち、ロマンの新しい地平を切り拓いた故・柴田錬三郎さんの業績を称えて」創設された文学賞です。
「現代小説、時代小説を問わず、真に広汎な読者を魅了しうる作家と作品」を顕彰。集英社と一ツ橋綜合財団が主催し、前年7月1日から、本年6月30日までに刊行された小説の中から、最優秀作を選びます。
逆ソクラテス 伊坂 幸太郎 (著) 敵は、先入観。 伊坂幸太郎史上、最高の読後感。 ◎逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」 ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。 |
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