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ゲイ業界を渡り歩いてきた もちぎさん初小説『繋渡り』が刊行

もちぎさん著『繋渡り』

もちぎさん著『繋渡り』

もちぎさん初の小説となる著書『繋渡り』が、KADOKAWAより刊行されました。

 

SNSフォロワー計64万人超!もちぎさん初小説『繋渡り』が発売!

本作は、ゲイ風俗である売り専業界での活動やこれまでの人生を語ることで多くの共感を集め、Twitterでのフォローは57万人超(2020年7月現在)となっているもちぎさんが「自らの人生を、家族というしがらみにおける偽善と悪意、矛盾と犠牲を詰め込んだ」処女作にして到達点というべき小説となっており、発売前から多くの読者の熱烈な感想を引き出す一冊として注目を集めていました。

 
<『繋渡り』あらすじ>

作家の父と弟と暮らす少年・未智留。
凡庸な両親に育てられた少女・残花。

自らをほんの少しだけ優れた、でも大したことのない存在と断じる二人は、取るに足らぬ同級生を見下ろしながら、卑俗で平凡な住民を横目に見ながら、生活するにはちょっと不便で色々と物足りないこの町で、ほんの少しの諦観とともに退屈で停滞したささやかな日々を過ごしていた。

けれど。
ある日の未智留の一言をきっかけに、二人の平穏な関係は唐突に終わりを迎える。

近親相姦、同性愛、虐待――
少年が背負う過酷な真実が肌を晒した時、二人を中心とした歪な“家族”の物語が幕を開ける。

 

もちぎさん コメント

あたいの初の小説。去年から「小説を書いてみないか」とお声掛けいただき、一作書いてみたものの、普段小説や物語ものを読むこともない人間には無から構想を練り上げる執筆がにっちもさっちも行かず、これはダメだと断念しました。

そこであたいは「自分に想像ができない人間を描くのはやめよう」と思い、自分が持つ《他人観察した経験》や《人と関わって学んだもの》を取り入れたフィクションに仕上げる方法を取り、この作品を作り上げました。

登場人物はあたいとまったく違う人生を歩む人たちで、さらには正直あたいが理解できない人たちです。実際にこのような人たちに出会って、その心情や人生観に共感できず、あたいは《実在するが、自分とは違う遠い人種だ》と思っていました。

しかしこの小説を執筆するという機会で再度、今まで出会った人間に向かい合い、想像や思考を巡らすことによって、自分自身と重なる部分、あるいは理解できないが《考えがあって生きている》《何かを抱えて生きている》ということがあると気づき、それを物語に落とし込みました。

他人の人生を想定して、追体験する形で物語を描く。それは自分の想像する範囲での決めつけにもなり、他人を勝手に推し量るという危うい行為でもあります。

なのでこれは「あるかもしれない人生の、ある選択を取った時の一つの結果」としての小説で、自分だってもしかすると歩んだかもしれない人生の一つと考えています。

誰しもが、そうなり得る可能性があった世界。
つまり家庭という世界が変われば、人自体が変わってしまう――作品制作の心持ちにはそういった仮定を含んでいます。

 
この小説の登場人物は必死に生きる、ダメな思考すら持ったただの人間です。

だからそんなダメな人間を指差して非難して笑った時、自分が運良くダメじゃないというだけの事実や、自分だってダメになってしまうという事実を無視して、もっと生きづらくなる世界を歩むことになると思います。

打算も優柔不断も、依存も懐疑も、冒涜も支配も、うまくいかないコミュニケーションも、後からどうとでも言えるたられば論も、本人の中で矛盾する感情も、全部指摘するのは簡単だけど、人生ってそう簡単じゃないんだなと思って書き上げました。

 

著者プロフィール

著者のもちぎさんは、作家。平成初期に生まれたゲイ。元ゲイ風俗とゲイバーの従業員。現在は田舎で隠居生活を送っている。

2018年10月より開始したTwitteで瞬く間に人気を集める。現在、2度目の学生をしつつ猫と暮らす。著作に『ゲイ風俗のもちぎさん セクシュアリティは人生だ。』などがある。本書が小説デビュー作となる。

 

繋渡り
もちぎ (著)

【担当編集より】
もちぎさんのこれまでの人生、多くの方々との関係性の中で築いてきた自らという素材を削り、煮詰め、端整に組み上げた、彼の分身のような本。

爽やかで心地良く教訓的で、読後に万人が幸せになれる話ではなく、本を開いた瞬間に読者の心を鷲掴みし、力尽くでページを捲らせ続け、容赦なく胸を抉り消えない痕を残すような鋭利な物語。
苛烈で激烈でもちぎさんにしか、そんな彼にも一生涯で一度しか描けない初小説。
どうか魂に刻んでください。

 
【関連】
もちぎ初小説!『繋渡り』特設サイト

 


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