漫画家デビュー40周年!柴門ふみさん初期作品『愛して姫子さん』『みんなでデイト』『ホワイトノート』を電子書籍として復刊!
文藝春秋は、漫画家・柴門ふみさん『愛して姫子さん 1-2』『みんなでデイト 柴門ふみ傑作選1』『ホワイトノート 柴門ふみ傑作選2』を電子書籍として発売しました。
『東京ラブストーリー』『あすなろ白書』だけじゃない! 柴門ふみさんの初期傑作の数々を電子書籍として復刊!
お茶の水女子大学時代に漫画研究部に所属し、同人誌で活動していた柴門ふみさん。大学卒業直後の1979年、「クモ男フンばる!」が新人賞を受賞し、漫画家デビューを果たします。
1979年といえば、『機動戦士ガンダム』が放映され、YMOが「テクノポリス」を発表、村上春樹さんが群像新人賞を受賞した年。柴門さんは、大友克洋さんや高野文子さんなど従来の少年・少女漫画家とは一線を画した「ニューウェーブ」の一人として登場、注目を集めます。
その後、講談社漫画賞を受賞した『P.S.元気です、俊平』をはじめ、『同・級・生』『あすなろ白書』など恋愛をテーマとした作品を次々と発表。なかでも『東京ラブストーリー』はドラマ化されて社会現象になるほどの大ヒットを記録、柴門さんは「恋愛の教祖」と呼ばれるようになります。現在も女性週刊誌で『恋する母たち』を連載するなど、第一線で活躍。
そんな柴門さんのデビュー40周年を記念して、絶版になっていた初期作品群が一挙、復刻。男に都合のいいだけの女ではなく、夢見る少女でもない。いつも不貞腐れ、目を釣り上げ、でも気品だけは失わない。そんな等身大の女性を描いた柴門ふみさんの初期傑作群が、甦ります。
『愛して姫子さん 1-2』 あらすじ
1980年に青年マンガ誌で初めて連載した作品。平凡な日常にムシャクシャしている室生姫子、高校2年が主人公。月並みな男女交際なんて真っ平ゴメン、庶民(ブス)と特権階級(ハンサム)が結びつく革命(ラブ)があってもいいじゃないか! ということで、クラス一の美男を振り向かせようと大奮闘するのだが……。
女子高生のカラダ目当てのおじさんをからかったり、バレンタインチョコの斡旋を商売にしたり、片岡義男風恋愛を実践したりと、姫子さんは八面六臂の大暴れ。平和で退屈な学園生活にバクダンを投げ込むぞ!
『みんなでデイト 柴門ふみ傑作選1』 あらすじ
笑うとブスになると気づいた「みなこ」は、二度と笑うまいと決心した。ある日、同級生に交際を申し込まれるが、うまく付き合うことができず、フラれてしまう。生き方をあらため、グループ交際の初歩から恋愛を学ぼうとするが……。
表題作「みんなでデイト」をはじめ、故郷徳島を舞台にした自伝的作品「MY LITTLE TOWN」、アマチュア時代に「ケン吉」名義で描いたナンセンス漫画なども収録。
『ホワイトノート 柴門ふみ傑作選2』 あらすじ
授業中、ノートをとろうとしない太田原薫子は学校の問題児。しかし、父親が高名な社会学者のため教師も口出しが出来ない。「白いノートに文字なんか書きたくない」薫子の頑なな態度には、ある理由があった……。
表題作「ホワイトノート」をはじめ、『P.S.元気です、俊平』の原型ともいえる「20才のぼくの夏日記」、世良公則さんや桑田佳祐さんのインタビュー漫画なども収録。
柴門ふみさん プロフィール
著者の柴門ふみ(さいもん・ふみ)さんは、1957年、徳島県生まれ。1975年、お茶の水女子大学入学のため上京、同人誌活動を始める。
1979年「クモ男フンばる!」でメジャーデビュー。以後、青年誌を中心に作品を発表。1980年、漫画家の弘兼憲史さんと結婚。1983年『P.S.元気です、俊平』で講談社漫画賞、1992年『家族の食卓』『あすなろ白書』で小学館漫画賞を受賞。
著書に『同・級・生』『東京ラブストーリー』『女ともだち』、『美は乱調にあり』(原作:瀬戸内寂聴さん)、『恋する母たち』など多数。
愛して姫子さん 1 (文春デジタル漫画館) 柴門 ふみ (著) 2019年、メジャーデビュー40周年を迎えた漫画家・柴門ふみ。 わたし室生姫子、高校2年。月並みな男女交際なんて真っ平ゴメン。ついに私は決心した、恋愛に革命を起こすのだ! 高校生にとって「クラス=国家」。美男美女やスポーツ選手は特権階級で、それ以外の一般人は庶民階級。しかし、そんな階級社会でも、庶民(ブス)と特権階級(ハンサム)が結びつく革命(ラブ)があってもいいじゃないか! ということで、われらが姫子さんはクラス一の美男・原島くんを落とそうと、「お目目パッチリ視線攻撃」「さりげない優しさ作戦」「ささやき戦術」などを繰り出し、なんとか彼を振り向かせようと大奮闘するだが──。 女子高生のカラダ目当てのおじさんをからかったり、バレンタインチョコの斡旋を商売にしたり、片岡義男風恋愛を実践したりと、ところかまわず八面六臂の大暴れ。 えーい、平和で退屈な学園生活にバクダンを投げ込むぞ! |
愛して姫子さん 2 (文春デジタル漫画館) 柴門 ふみ (著) 2019年、メジャーデビュー40周年を迎えた漫画家・柴門ふみ。 わたし室生姫子、高校2年。退屈、なにやらムシャクシャ……ついに私は決心した、平和な学園生活にバクダンを投げ込むぞ! 叔母さんが、室生家に家出してきた。原因は夫の浮気。一方、学校では「家庭科教育」に力を入れ始めた。時ならぬ亭主の浮気増と家庭科教育の強化。女を家に縛りつけ、男は外で遊び放題、これは裏に何かあるに違いない! 真相を突き止めるべく、われらが姫子さんは調査に繰り出すが──。 ヌードモデルにスカウトされて被写体になる快感を覚えたり、文化祭で女子高生デートクラブを企画したり、野球部の女子マネに志願して高校野球のタテマエに反発したりと、相変わらずのやりたい放題。でも、ひとつひとつ課題をクリアして、姫子もオトナになっていくのです……。 他に、初期短編「かわいそうな姉さん」「星よりひそかに」を収録。 |
みんなでデイト 柴門ふみ傑作選1 (文春デジタル漫画館) 柴門 ふみ (著) 2019年、メジャーデビュー40周年を迎えた漫画家・柴門ふみ。 笑うとブスになると気づいた「みなこ」は、二度と笑うまいと決心した。ある日、同教生に交際を申し込まれるが、うまく付き合うことができず、フラれてしまう。生き方をあらため、グループ交際の初歩から恋愛を学ぼうとするが……「みんなでデイト」。 海に囲まれた小さな町で生まれ育った野絵は、学校一の秀才にもかかわらず、不良グループとつきあっている。野絵の希望は、いつかこの町を出て行くこと。故郷徳島を舞台にした自伝的作品──「MY LITTLE TOWN」 他に、「見上げてごらん夜の星」「苗木を越えて」「ドラゴン・ドラゴン」「夕ごはんまだ!?」。 デビュー前にケン吉名義で描いたシュールなナンセンス漫画「空を駆ける」「カメが出てきた日」「山月記」「万年床進化論」「変身」も収録。 |
ホワイトノート 柴門ふみ傑作選2 (文春デジタル漫画館) 柴門 ふみ (著) 2019年、メジャーデビュー40周年を迎えた漫画家・柴門ふみ。 授業中、ノートをとろうとしない太田原薫子は学校の問題児。しかし、父親が高名な社会学者のため教師も口出しが出来ない。「白いノートに文字なんか書きたくない」薫子の頑なな態度には、ある理由が……「ホワイトノート」。 芸大を目指して東京で二浪中の哲郎は、夏休みも帰省せず、ブラブラと過ごしていた。ある日、高校時代のマドンナ倉橋と街で偶然出会った哲郎は、女子大生になった彼女のことが頭から離れられず、深夜に電話をかけてしまう──「20才のぼくの夏日記」 他に、「世良クンに会ったのよ!!」「桑田クンがんばって!!」「Tokushiman Graffiti’72」「反逆天使の墜落」「いちばん寒い僕の冬」「12月物語」。 デビュー前にケン吉名義で描いたナンセンス漫画「嘔吐」「別れのことばはいわないで」「不倫の恋」「わたしにとって民主々義とは何だろう?」「共通一次」も収録。 |
◆資生堂とコナリミサトさん、柴門ふみさん、末次由紀さん、マキヒロチさんがコラボ 仕事や子育てに奮闘する女性のヘアケア事情を描く描き下ろしマンガ8本公開 | 本のページ