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【訃報】文芸評論家・大村彦次郎さんが死去 『文壇栄華物語』で新田次郎文学賞

講談社の元編集者で、文芸評論家・作家の大村彦次郎(おおむら・ひこじろう)さんが8月30日、下咽頭がんで死去しました。85歳。東京都出身。葬儀は近親者で営みました。喪主は長男の彦太さん。

 
大村彦次郎さんは、1933年生まれ。早稲田大学政治経済学部・文学部卒業後。1959年、講談社に入社。文芸畑で活躍し、雑誌『小説現代』『群像』の編集長、文芸出版部長、文芸局長、常務取締役などを歴任。講談社在職中には、野坂昭如さんや林京子さん、井上ひさしさん、村上龍さん、村上春樹さんなどの文壇デビュー、池波正太郎さんの『仕掛人・藤枝梅安』、笹沢左保さんの『木枯し紋次郎』などの企画を手掛けています。

 
講談社退職後は文芸評論家として活躍し、1999年『文壇栄華物語』で新田次郎文学賞、2006年『時代小説盛衰史』で長谷川伸賞と大衆文学研究賞を受賞。

著書に『文壇うたかた物語』『文壇挽歌物語』『ある文藝編集者の一生』『文士の生きかた』『文士のいる風景』『万太郎 松太郎 正太郎』『東京の文人たち』 『荷風 百けん 夏彦がいた』など。

 

文壇栄華物語 (ちくま文庫)
大村 彦次郎 (著)

「文藝春秋」「オール讀物」が永井龍男により復刊される敗戦直後から和田芳恵「一葉の日記」の完成を見た昭和三十一年までの十有余年。栄枯盛衰ただならぬ文壇と中間小説誌の発展期に重なる華やかな時代を舞台に生きた人々―筆一本に賭けた作家たちと編集者が織りなす哀歓の明け暮れを豊富な資料をもとに描いた、もう一つの戦後文壇史。第18回新田次郎文学賞受賞。

時代小説盛衰史〈上〉 (ちくま文庫)
大村 彦次郎 (著)

中里介山「大菩薩峠」から司馬遼太郎の登場まで、半世紀に及ぶ時代小説の栄枯盛衰を豊富なエピソードと味わい深い語り口で描ききった力作。大衆文学研究賞・長谷川伸賞受賞。

 


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