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【第41回講談社 本田靖春ノンフィクション賞・第35回講談社科学出版賞】ノンフィクション賞は松本創さん、科学出版賞は青野由利さんが受賞

第41回講談社 本田靖春ノンフィクション賞および第35回講談社科学出版賞が決定!

第41回講談社 本田靖春ノンフィクション賞および第35回講談社科学出版賞が決定!

講談社は、第41回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」および第35回「講談社科学出版賞」の受賞作品を発表しました。

 

第41回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」受賞作品

第41回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」の受賞作品は、次の通り決定しました。

 
■第41回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」

松本創(まつもと・はじむ)さん
『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(東洋経済新報社)

 
受賞者の松本創さんには、賞状・記念品および副賞100万円が贈られます。

選考委員は、魚住昭さん、後藤正治さん、最相葉月さん、中沢新一さん。

なお、1979年に創始された「講談社ノンフィクション賞」が、今回より「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」に改称されました。
講談社が2019年に創業110周年という節目の年を迎えるにあたり、戦後日本を代表するノンフィクションの書き手の一人・本田靖春さん(1933~2004)の名を冠することとなりました。

 
<参考>最終候補作品

◎門田隆将さん『オウム死刑囚 魂の遍歴 ~井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』(PHP研究所)
◎河合香織さん『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』(文藝春秋)
◎近藤雄生さん『吃音 伝えられないもどかしさ』(新潮社)
◎松本創さん『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(東洋経済新報社)
◎森功さん『地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団』(講談社)

 

第35回「講談社科学出版賞」受賞作品

第35回「講談社科学出版賞」の受賞作品は、次の通り決定しました。

 
■第35回「講談社科学出版賞」

青野由利(あおの・ゆり)さん
『ゲノム編集の光と闇 人類の未来に何をもたらすか』(ちくま新書)

 
受賞者の青野由利さんには、賞状・記念品および副賞100万円が贈られます。

選考委員は、黒田玲子さん、小林誠さん、竹内薫さん、西成活裕さん、藤嶋昭さん

 

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い
松本 創 (著)

乗客と運転士107人が死亡、562人が重軽傷を負った2005年4月25日のJR福知山線脱線事故。
妻と実妹を奪われ、娘が重傷を負わされた都市計画コンサルタントの淺野弥三一は、なぜこんな事故が起き、家族が死ななければならなかったのかを繰り返し問うてきた。
事故調報告が結論付けた「運転士のブレーキ遅れ」「日勤教育」「ATS-Pの未設置」等は事故の原因ではなく、結果だ。
国鉄民営化から18年間の経営手法と、それによって形成された組織の欠陥が招いた必然だった。

「組織事故」を確信した淺野は、JR西日本自身による原因究明と説明、そして、組織と安全体制の変革を求める。
そのために遺族感情も責任追及も封印し、遺族と加害企業による異例の共同検証を持ち掛けた。

淺野の思いに呼応し、組織改革に動いた人物がいた。事故後、子会社から呼び戻され、初の技術屋社長となった山崎正夫。
3年半でトップを退くが、その孤独な闘いは、JR西日本という巨大組織を、長年の宿痾からの脱却へと向かわせた。
それは、「天皇」井手正敬の独裁に依存しきった組織風土、さらには、国鉄改革の成功体験との決別だった。

淺野と山崎。
遺族と加害企業のトップという関係ながら、同世代の技術屋ゆえに通じ合った2人を軸に、巨大組織を変えた闘い、鉄道の安全を確立する闘いの「軌道」を描く。
そこから見えてきたのは、二つの戦後史の「軌道」だった──。

ゲノム編集の光と闇 (ちくま新書)
青野 由利 (著)

2018年11月、中国の研究者が「ゲノム編集をした受精卵から双子の赤ちゃんを誕生させた」と発表した。生命の設計図をいとも簡単に操作し、実際に子どもを誕生させたという報告の衝撃は大きく、倫理的・社会的な議論が巻き起こっている。本書は「ゲノム編集」という最先端の生命科学技術を基礎から解きほぐして紹介しながら、それが拠って立つ生命科学の歴史と系譜をも辿ることで、私たちが手にする利益と内包する問題点のせめぎ合いを追う一冊である。

 
【関連】
第41回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」、第35回「講談社科学出版賞」決定のお知らせ〔PDF〕

 


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